ラウンドアップを禁止しなければならない理由

 モンサント(現バイエル)の除草剤ラウンドアップ(主成分グリホサート)は安全とされる濃度であったとしても体内に入ると、腸内微生物叢を撹乱する。人間の免疫の中心である腸、そして第2の脳と言われる腸がこうやって撹乱されてゆく。
 グリホサートは植物がアミノ酸を作るシキミ酸経路をブロックする。アミノ酸を作れなくなれば体が作れなくなる。だから枯れる。モンサントは植物は枯れるけど、動物や人間にはシキミ酸経路がないので、とっても安全、と言い切ってきた。確かに人には植物が持つシキミ酸経路はない。でも人を支える腸内細菌の中にはシキミ酸経路を持つものがいる(進化の順番からは細菌が先にシキミ酸経路を作り、それを植物がもらったのだろう)。だから植物を枯らせるグリホサートは腸内細菌もダメにしてしまう。しかも、いわゆる悪玉菌はグリホサートには耐性の多いものが多い。でも乳酸菌などの善玉菌は耐性がない。グリホサートを摂取することで腸内環境は悪化してしまう。 “ラウンドアップを禁止しなければならない理由” の続きを読む