実験室の中で遺伝子操作していた時代から、今後は農場自身を遺伝子操作する時代に入った。種子を支配することで食を支配しようとした遺伝子組み換え企業は、それを超えて、農場全体をデジタル情報化し、AIを使って生産をコントロールするAI企業として農業生産を直接支配する企業へと転換しつつある。 “AIロボット制御遺伝子操作農場拡大中ースマート農業の行き着く先” の続きを読む
「あきたこまちR」を「あきたこまち」として表示することは虚偽表示
このままでは日本の信頼性はどうなる? 「あきたこまちR」を「あきたこまち」と表示して販売する問題。どれだけの大きな問題なのか? “「あきたこまちR」を「あきたこまち」として表示することは虚偽表示” の続きを読む
「ゲノム編集」豚、ウイルスとの闘いに勝ち目はある?
欧州特許庁は「ゲノム編集」豚に特許を付与¹。何のための「ゲノム編集」かというと、ファクトリーファーミングを存続させるためのものと言えるだろう。米国市場での販売も始まるかも。 “「ゲノム編集」豚、ウイルスとの闘いに勝ち目はある?” の続きを読む
ヨーロッパと日本のタネ:どう違う? ドキュメンタリー“SEEDS OF EUROPE”を見て
世界でタネが焦点になっていることを5月4日に長い投稿でまとめた。ヨーロッパ、EUでは2つの動きがあることを伝えた。一つは有機農家のタネの促進をめざす方向、もう一つは「ゲノム編集」の導入に向けた動きだ。
でも文字ではなかなか伝わらない。前者の有機のタネに関するとてもいい短いドキュメンタリーがある。“SEEDS OF EUROPE”(34分)。アイルランド、ルクセンブルク、フランス、イタリア、オーストリアとチェコ共和国の農家を訪れ、タネの問題を浮き上がらせる。 “ヨーロッパと日本のタネ:どう違う? ドキュメンタリー“SEEDS OF EUROPE”を見て” の続きを読む
タネの危機と解決策としてのタネ:世界で広がるタネの運動
4月26日は国際種子デー(International Seeds Day)で、世界中でさまざまな動きがあった。記念日ということを超えて、この動きは近年急速に大きくなっている。タネが危機であること、そして同時に世界で進む多重危機の解決策もまたタネから始まるからだ。 “タネの危機と解決策としてのタネ:世界で広がるタネの運動” の続きを読む
「あきたこまちR」は暑さで20〜30%減収になる?
分子生物学者河田昌東さんが3月29日東京集会にて、OsNramp5遺伝子を破壊された稲は暑さに弱く、2割から3割の減収になったという中国の研究を3月29日東京集会で紹介されたが、この件はとても重大なものだ¹。というのも「あきたこまちR」も「コシヒカリ環1号」も重イオンビーム放射でこのOsNramp5の1塩基を破壊しているからだ。 “「あきたこまちR」は暑さで20〜30%減収になる?” の続きを読む
EUでの「ゲノム編集」規制は日本にとって何を意味するか?
2月7日の欧州議会の議決、「ゲノム編集食品が緩和された」と報道されていくかもしれない。安全審査なく、自然界への「ゲノム編集」生物の放出を認めてしまうという決定的に問題な決定をしてしまったのだが、欧州議会の議決がEUの政策になるためにはまだ紆余曲折があり、6月までにそれが進むとは考えられない。
そして、同時に欧州議会ではそのトレーサビリティを確保することなども同時に議決している。これは日本にとっても大きなことになりそうだ。 “EUでの「ゲノム編集」規制は日本にとって何を意味するか?” の続きを読む
欧州議会が「ゲノム編集」生物の規制緩和案を承認、でも終わりの始まりか
2月7日、欧州議会が「ゲノム編集」生物に対する規制緩和を承認した。しかし、これで世界で「ゲノム編集」作物の大量栽培がスタートするか、というと、すでに「終わりの始まり」的なものになる可能性が見えてくる。もっとも、どちらに転ぶか、これから次第。少なくとも今回の承認は遺伝子組み換え企業(バイオテクノロジー企業)のロビーの完全勝利とはほど遠い。
日本ではトランプ前政権の指示通り、2019年10月に、政府の規制権限を放り出して、規制なしの流通が認められてしまい、実質上、世界で米国と並ぶ「ゲノム編集」生物生産国・流通国となってしまったが、欧州議会は日米と同様な規制緩和を認めたわけではない。 “欧州議会が「ゲノム編集」生物の規制緩和案を承認、でも終わりの始まりか” の続きを読む