モンサントの後は住友化学?

 モンサントの農薬ラウンドアップはもう終わった農薬にならざるをえない。訴訟が大変だから、つまり健康被害が確定的だから、というのが1つだが、もう一方で雑草に耐性がついてしまい、もう長年大量散布した地域では効かなくなってしまったからだ。これは大事件であって、現在の遺伝子組み換え作物の大半はラウンドアップ耐性が売り物。これが売れなくなれば遺伝子組み換え作物は急速に衰える。それではラウンドアップの代わりは何なのか? 実はこれがない。だからベトナム戦争の時に使われた枯れ葉剤の主成分である2,4-Dを混ぜたり、同様に古いジカンバという農薬を混ぜたりするのだが、どちらも被害がひどく、訴訟が増えるだけ。耐性ついてしまうので、農薬使用量も増えてしまう。ここで合成化学物質で自然を制御することの無意味さに気が付かなければならないし、それと一体化した遺伝子組み換え作物を終わらせる時期に今、来ている。
 ところがここまでわかってきているのに新たな試みをしようとする企業がある。やめておけばいい話だけど、そんなことをやろうとしている企業はなんと日本の住友化学。 “モンサントの後は住友化学?” の続きを読む

農薬規制の抜け穴:種子コーティング

 農薬使用は米国でも規制される流れになっているが、まったく規制されていない抜け穴がある。それがタネへの農薬コーティング。米国で生産されるトウモロコシのほとんど、大豆の大部分の種子がネオニコチノイド系農薬などの農薬でコーティングされている。タネにコーティングされたネオニコチノイド系農薬は作物が生長するにつれて植物の細胞に埋め込まれる。それを食べた虫は死ぬ。その毒性は出荷される農作物でも維持され、健康にも影響を与えることが懸念される。
 虫だけではない。コーティングされた物質の大部分は土壌に溶け出し、土壌微生物や鳥などの野生動物にも影響を与えていることが知られるようになってきている。ネオニコチノイド系農薬の規制は強まる傾向だが、この種子コーティングは現在、米国では環境保護局(EPA)では把握すらしておらず、規制法も存在していない。
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グリホサート残留ゼロの食品ラベル:農薬フリーな世界をめざして

 食品へのラベル、世界ではいろんなものが生まれていることを示した(4月21日の投稿)。でも全然網羅できていない。その中でもこれ。モンサントの農薬ラウンドアップ(主成分名グリホサート)がないことを示すグリホサート残留ゼロのラベル(1)。

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農薬規制と効果的な除草法

化学農業の限界がはっきり見えた。巨額の開発費をかけてもあっという間に自然は耐性を身につけてしまう。そして、一方で多くの生物がその化学物質によって滅ぼされていく。土壌微生物から植物、昆虫、鳥類、魚などの水生生物、動物、そして言うまでもなく人間も大きく傷ついていく。化学農薬を使わなくても生産性を保ちつつ、人間を含む生態系を守ることは可能。世界はそちらに舵を切り始めた。でも日本は? “農薬規制と効果的な除草法” の続きを読む

モンサント/バイエル、ラウンドアップ裁判でさらに敗北

 もう1つ朗報 モンサント(現バイエル)の除草剤ラウンドアップによって非ホジキンリンパ腫(血液のガン)となったとして訴訟したハードマン氏に対する裁判でバイエルに8000万ドルの賠償金を命じる判決(後に2500万ドルに減額。約27億3500万円)を無効として異議を申し立てていたバイエルの訴えを棄却! “モンサント/バイエル、ラウンドアップ裁判でさらに敗北” の続きを読む

毒の同盟CropLifeが国連を握る?

 最近、食料システムという言葉がやたらと出てくる。本来、地域社会を支える食のシステムが大なり小なり世界にはあって、政府もそれを前提にしていた。それをインターネットをバックボーンに農業をデジタル化して種苗から生産、流通まで多国籍企業が国境を越えて握る仕組みができた。これを新しい食料システムとして世界に導入を図っていく。それを進める勢力の核となるのがCropLifeという遺伝子組み換え企業とその周辺企業のロビー団体なのだけど、この団体は国連FAOを丸め込み、パートナー契約をして、今後の世界の農業政策に影響を与えようとしている。
 でも、世界はCropLifeにどう対応しているかをみてみよう。 “毒の同盟CropLifeが国連を握る?” の続きを読む