最近、講演で話しをする時に微生物の話しから始めることが多い。地球に生まれたこの微生物の果たしている役割を知ることで今、起きている問題をより理解できるし、その解決策も見えてくると思うからだ。
微生物の力を借りて、植物もわれわれも生まれてきた。その力がなければ生き長らえることもできない。「共生symbiosis」という言葉は使い古されてしまったかもしれないが、根圏細菌Rhizobacteriaと菌根菌糸Mycorrhizal hyphae、そして植物の関係を知る時、あらためて生命が互いに支え合ってこの生態系を支えているか、そのダイナミズムに心を奪われてしまわざるをえない。 “微生物、病害、気候変動” の続きを読む
気候変動枠組み条約締約国会議(COP23):農業が気候変動を促進する、あるいは収束させる鍵
第23回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP23)がボンで開催。気候変動問題の報道というとすぐに発電所か排ガスを出す自動車のシーンが流される。しかし、気候変動ガスの半分は食に関わっている。畜産業が出す気候変動効果ガスは飛行機、自動車、鉄道すべてを含むよりも多い。 “気候変動枠組み条約締約国会議(COP23):農業が気候変動を促進する、あるいは収束させる鍵” の続きを読む