なぜサンゴが海の40%を支えられるのか?

 植物は自ら光合成で作り出した炭水化物の4割近くを根から放出し、土壌微生物に与える。土壌微生物は植物から炭水化物を受け取る一方、さまざまなミネラル、水分を植物に渡す。お互いが生きていく上で不可欠なパートナーとなる。土壌学者がこの関係を「共生」と名付けた。地球の多くの生命を支えるベースにこの「共生」がある。しかし、工業的農業がこの「共生」を壊してきた。そして、今、この地球の生命が危機に曝されている。
 それでは海の方はどうなっているだろう? 海は生命が生まれた場所とされるが、その「共生」のストーリーはまだまだ十分に注目されているとは言えない。 “なぜサンゴが海の40%を支えられるのか?” の続きを読む