Rio92と20年経ったRio+20を比べた時、何に違いがあるだろうか? “バイオパイラシー問題を考える:ピープルズ・サミットでのセミナーから(その1)” の続きを読む
ブラジルへの旅、ちょっと顧みる
ブラジルに多くのNGO、市民運動関係者がやってくるのは20年ぶり。何を感じてくれたかとっても気になる。
ブラジルや南米の運動の魅力は何かと言われると、ひと言でいうのは難しいけど、日本では抽象的な思考の中にしか存在しないことが実際に実践されているということではないか、という気がしてならない。
しかし、たとえば資本主義から離脱しよう、というと日本ではひどく古びたスローガンかイデオロギーだと言われるのが筋だろう。日本では何やかにやの保護がベールになっていて、結局、資本主義の本質が曖昧にされてしまう。そこに多くの人たちが疑問を感じることは少ないかもしれない。でも逆にここブラジルや南米ではその保護が存在しない。多くの先住民族や小農民は露骨な暴力を多国籍企業やそれと一体となった大地主勢力によって日常的に受けている。彼らが資本主義の終焉をと叫ぶのは決して抽象的な絵空事ではなく、毎日繰り広げられる日常の叫びと言えるだろう。
実際に連帯経済という実践をブラジルの民衆運動は作り出したし、今や連帯経済は小さな草の根運動であることをやめて、国をも巻き込んで社会の大きな実体あるものとなりつつある。いわゆる企業中心の資本主義社会とは異なる道を作り出しつつある。そんな彼らの実践を見るのは楽しいし、未来を感じる。
一方、日本ではそうした動きはまだまだ弱いし、企業のプレゼンスがあまりに大きく、無意識のうちに企業的思考にマインドコントロールされてしまう。頭の中をいったんリセットして、あるがままの動きを感じてくれれば得るものは大きいに違いないのだけど、もし、頭の中にある日本の図式を南米にあてはめるとしたらあまりに悲しい結果になってしまうだろう(日本に限らず北の側の市民に陥りやすい構図)。
ピープルズ・サミットの全体集会に参加して、その民衆力とでもいうべきエネルギーに触れて、その力の大きさをあらためて感じた。たぶん、首相官邸を埋め尽くす人びとも同じものを感じたのではないかと思う。南米では民衆運動はその力をすでに向ける方向を定めていると思う。その方向を語る言葉としては日本語では陳腐な響きしかないかもしれないけれども、すさまじく大きな流れになっていると気がつけば気にもならなくなるだろう。それを日本に持ち帰ることができたらこの旅には意味があったことになる。
Rio+20/ピープルズ・サミット:注目すべき会議・イベント(9)6月22日
もうほとんど終わりに近づき、22日に開かれるセミナーはほとんどない。行ったけどキャンセルの可能性もある。
10:00-14:00まで全体会議があるというが、場所が書かれていない。たぶん、Plenária 1からPlenária 5の5つで分散開催されるのではないかと思う。詳細はわからない。
英語への翻訳はなさそう。
日時:22日14:00-18:00
場所:Tent D
主催: アマゾンのREDD監視作業グループ(OBSERVATÓRIO DO REDD Grupo de Trabalho Amazônico – GTA)
Rio+20/ピープルズ・サミット:注目すべき会議・イベント(8)6月20、21日
20日は行動の日。カンデラーリア教会に午後2時から集まりデモが行われる予定。
21日の会議など
日時:21日9:00-11:00
場所:t1b
主催:Agrisud International (French); Technoserve Inc (American); Instituto Vetura (Brazil)
日時:21日11:30-13:30
場所:t1b
主催: ブラジルの労働組合(Federação nacional dos Urbanitários – FNU/CUT)
日時: 21日9:00-11:00
場所:Tent 3
主催:DEMOSVIDA ASOCIACION AMBIENTALISTA DE INVESTIGACION Y DESARROLLO
バンダナ・シーバ、アユトン・クレナキ
日時:6月21日11:00-12:30
場所:Tent 32
主催: Collectif pour une alternative à la Biopiraterie
場所はPlenary 5に移ったという情報あり(あるいはTent 5)。
前者は180、後者は800入るので、足りないと判断した可能性もあり(しかし Tent 5は100しか入らないので考えにくいけど)。もっともFocus on the Global Southのセミナーが入っているので、それがキャンセルされていればの話だけど。いちおうご注意を。
日時:21日11:30-13:30
場所: Tent 6
主催: 被抑圧者の劇場センター(CENTRO DE TEATRO DO OPRIMIDO)
Integração dos Povos, rumo a Nação Pachamama
日時:21日11:30-13:30
場所: Tent 12
主催: Associação Pachamama
日時:21日15:00-18:00
場所:Tent B
主催:サンパウロフォーラム(Foro de São Paulo)
日時:21日11:30-13:30
場所: Tent 25
主催: Xingu Vivo para Sempre(シングーは永遠に生きている運動)
日時:21日11:30-13:30
場所: Plenária 5
主催:Focus on the Global South
日時:8:30-12:30
場所:Tent D
主催:アトランチカ森林NGOネットワーク
Rio+20/ピープルズ・サミット:注目すべき会議・イベント(7)
本日の注目すべき(と私が考える)会議、イベント。オリジナル(ポルトガル語)はCúpula dos Povosへ
言葉の関係でポルトガル語やスペイン語のわからない日本人には役立たないものが多くなるかもしれないけど、どんなことがやられているのかを理解する上では意味があると思うのであえて載せます。ご容赦。
日時:19日14:00-16:00
場所:t1b
主催:UNDB市民ネット
日時:19日11:30-13:30
場所:Tent 8
主催:Global Justice Ecology Project and The STOP GE Trees Campaig
日時: 19日09:00- 13:30
場所: Tent 10
主催: アマゾンの川の同盟(Aliança dos Rios da Amazônia)
日時:19日09:00-11:00
場所:Tent 12
主催: Justiça Global(グローバル・ジャスティス)
日時:19日11:30- 13:30
場所: Tent 14
主催:ブラジル連帯経済フォーラム
日時:19日09:00-11:00
場所:Tent 15
主催:移民の世界憲章(Carta Mundial dos Migrantes)
日時:19日11:30-13:30
場所:t2c
主催:Institute for Policy Studies
日時:19日12:00-13:00
場所:Tent B
主催:サンパウロ・フォーラム
日時:19日10:00-18:00
場所: 現代美術館Auditório
主催:グローバル先住民族会議
日時:19日11:30-13:30
場所:Tent 29
主催:Federation of German Scientists (FGS), INES
日時:19日09:00-13:30
場所: Plenária 2
主催:Conen, Unegro,CNBB-Afro, APN’s, Circulo Palmarino, Fórum Nacional de Mulheres negras, Cenarab, Rede Amazônia negra、他
日時:19日09:00-11:00
場所: Tent 30
主催:ジュビリー九州
Rio+20/ピープルズ・サミット:注目すべき会議・イベント(6)
本日の注目すべき(と私が考える)会議、イベント。オリジナル(ポルトガル語)はCúpula dos Povosへ
言葉の関係でポルトガル語やスペイン語のわからない日本人には役立たないものが多くなるかもしれないけど、どんなことがやられているのかを理解する上では意味があると思うのであえて載せます。ご容赦。
固有種を守るために、互いの種を自由に交換市。主催:ブラジルアグロエコロジー・グループ・ネットワーク、MST、Via Campesinaなど。
「あなたの種を持ってきてね」とのこと
日時:18日午前11時〜
場所:Território do Futuro2(現代美術館の後、グリーンピース近く)
日時:16:30-18:30
場所:t1b
主催:Peace Boat
日時:9:00-11:00
場所:Tent 7
主催:Federação nacional dos Urbanitários – FNU/CUT
日時:9:00-11:00
場所:Tent 13
主催:ワールドカップとオリンピック問題全国大衆連絡委員会
日時: 9:00-11:00
場所: Tent 16
主催: アマゾン黒人ネットワーク(Rede Amazônia Negra – RAN)
日時: 9:00:-12:00
場所: Tent A
主催: アメリカ労働センターとパートナー団体(CSA Central Sindical das Américas e Organizações Parceiras)
日時: 11:30-13:30
場所: Clube Boqueirão (Salão de festas)
主催: Japan Center for a Sustainable Environment and Society (JACSES), CSO network, Green Economy Forum
日時:9:00-13:30
場所:Tent 23
主催:Population and Climate Change Alliance (PCCA) / Population and Sustainability Network (PSN)
日時:10:00-18:00
場所:現代美術館
主催:先住民族グローバル会議
日時:16:30-18:30
場所:Tent 26
主催: サンパウロ・コミュニティ銀行ネットワーク(Rede Paulista de Bancos Comunitários)
日時:9:45-12:30
場所: Plenária 2
主催:Instituto Polis
ただし、英語通訳も期待できないかも。
ごめんなさい、以下昨日のものでした。今日のイベントと書かれたページから抽出したのだけど、今日の18日に更新されていませんでした。
場所: Tent2
時間: 11:30-13:30
主催: ブラジル有機協会(BRASILBIO – ASSOCIAÇÃO BRASILEIRA DE ORGÂNICOS)
場所: t1a
時間: 9:00-11:00
主催: EarthSummit2012Japan
場所:Tent 9
時間:11:30-13:30
主催: メソアメリカの人びとと森の同盟
場所:t2f
時間:11:30-13:30
主催:Cimi(カトリック教会の先住民族委員会) と FIAN Brasil
場所:Tent 17
時間:11:30-13:30
主催:Development Alternatives with Women for a New Era (DAWN)
Rio+20/ピープルズ・サミット:注目すべき会議・イベント(5)
Via Campesinaや小農民への適正技術の支援を行うAS-PTAなどの団体が明日、遺伝子組み換えや農薬について、ピープルズ・サミットのテントCで朝9時から午後6時まで討論予定。
英語の翻訳などがあるかどうかは不明。
Rio+20/ピープルズ・サミット:注目すべき会議・イベント(4)
ピープルズ・サミット: 小農民の国際連帯運動 Via Campesinaの行動は17日から行われる。スペイン語、英語、ポルトガル語 Peasants of the world mobilize against Green Capitalism in Rio
Via CampesinaのRio+20に対するポジション。スペイン語 Documento de Posicionamiento de La Vía Campesina
リオデジャネイロのファベラ(スラム)のMaréとAlemãoで16日と19日、都市への権利をテーマにファベラ住民主体の会議が開催される。ポルトガル語 Cúpula dos Povos nas Favelas: dias 16 e 19 de junho, na Maré e no Alemão
本日、開かれるピープルズ・サミットのイベントだけで、数え切れないほどある。しかもすべてに関して内容などを事前に知ることもなかなか難しい。今日のプログラム(ポルトガル語)さらに前述2つの後者についてはピープルズ・サミットのサイトに載ってすらいない。この中で重要なものを見つけていくというのは至難の作業。