一連の「統一協会問題」の曝露を見ながら、このドキュメンタリー映画のことを思い出していた。
『ザ・ファミリー 大国に潜む原理主義』(1)。
全米祈祷朝食会を通じて、国会議員はもちろん、共和党や民主党の大統領にも、いや世界の指導者にさえも影響力を及ぼすダグ・コー率いる「宗教団体」の活動を追ったものだ。この「宗教団体」が掲げる主張は原理主義と言われるが、一見、何気ない家族や愛という当たり前の概念が繰り返されるだけ。統一協会のような極端な表現ではない。しかし、その内実は、性的な役割分業を決めつけ、支配的価値観をじわじわと強化する、結果としては白人男性を中心とした政治権力の維持、原理主義的と言わざるを得ないような保守的な価値観へと社会を閉じ込めていく。 “統一協会問題と全米祈祷朝食会ーザ・ファミリー” の続きを読む