今後の国会で種苗法再改正が予定されています。
前の投稿でも書きましたが、今回は別の角度から問題を指摘します。今回の大きな改正では、種苗法がもはや「種苗」に関する法律に留まらなくなり、生産ー流通までを含んだ「ビジネスモデル」を知的財産として守る法律に変わろうとしています。
この法改正によって何が変えられようとしているのか、その特徴をまとめてみました。 “種苗法再改正がめざす新たな食料システムとは?” の続きを読む
種苗法再改正、食糧法改正、さらには革新的新品種開発に関する法案の問題点
いきなり通常国会で冒頭解散するという理不尽なことが起きようとしていますが、審議時間が短くなり、十分な審議もないまま予算が成立してしまい、また問題ある法案も満足な審議もされずに通されてしまう可能性があります。
日本の今後の食・農業のあり方を大きく変えてしまう法案がいくつも出ようとしています。たとえば種苗法再改正、食糧法改正、さらにまだ正式名称がわかりませんが、革新的新品種開発のための新法案があります。 “種苗法再改正、食糧法改正、さらには革新的新品種開発に関する法案の問題点” の続きを読む
節水型乾田直播にまつわる問題
節水型乾田直播を試みてみたいという農家の方が少なくありません。マスコミが問題も伝えずに、ここまで煽るから仕方ないところもあるのだろうと思います。そこで、農家にとってどんな問題があるのか、ということに絞ってまとめてみました。 “節水型乾田直播にまつわる問題” の続きを読む
乾田直播は世界の常識? それは遺伝子操作の蟻地獄
米価高騰、米不足問題を解消する魔法の杖のように現在熱狂的に宣伝されている節水型乾田直播。推進する人たちはもはや世界ではこの栽培方法は当たり前と言っています。確かに北米や南米はもともと水田は少ないので、乾田直播は多いことは事実です。そして、その省力さを利点として、東南アジアや南アジアでも乾田直播を導入する動きが近年進んでいます。
それでは日本も節水型乾田直播を推進すべき、と即断する前に、海外でこの栽培方法で何が起きているのかを確認することが何より重要だろうと思います。 “乾田直播は世界の常識? それは遺伝子操作の蟻地獄” の続きを読む
「ゲノム編集」が引き起こすもう一つの問題、「クロマチン疲労」
1950年代にDNAの二重鎖構造が発見されて、遺伝子の実態がわかった時、人類は熱狂した。生命の秘密がわかったと思ったからだ。生命の基盤となる遺伝子はあたかもロボットの部品のように受け止められ、その部品を組み合わせれば生命が作れると考えて、遺伝子工学が誕生した。
しかし、実際の遺伝子はもっと精妙なものだった。ロボットの部品とは違って、他の遺伝子やノンコーディングDNAと有機的なネットワークを形成していることが最近の研究によって明らかになったからだ。そのネットワークの力で生命は環境の変化にも対応することができる。だからその一部だけ変えてしまえば、その影響はネットワーク全体に及んでしまう。でも、遺伝子工学は未だに70年前の幻想に執着し、遺伝子の改変による新品種の開発をやめようとしない。自然の進化に逆らい、遺伝子を改変し続ければ、改良どころか、生命の再生産、生態系にダメージを与えることは避けられないだろう。
「ゲノム編集」企業にとっては困った知見が次から次へと明らかになってきているが、また新たな問題が発覚した。遺伝子レベルで想定通り、「ゲノム編集」できたとしても、その遺伝子は想定外の動きになってしまう、というのだ。その原因は「クロマチン疲労」と名付けられたものにある。 “「ゲノム編集」が引き起こすもう一つの問題、「クロマチン疲労」” の続きを読む
ラウンドアップ(グリホサート)の安全神話の崩壊
モンサント(現バイエル)の農薬ラウンドアップ(その主成分グリホサート)、米国をはじめとする多くの国で訴訟が起こされている。しかし、先進国政府の多くはそれが安全として、いまだに使用を認めている。ところが、その安全としていた根拠が崩れた。 “ラウンドアップ(グリホサート)の安全神話の崩壊” の続きを読む
有機基準の本家からダメだしされた重イオンビーム育種品種の有機農産物扱い
日本の有機基準が農水省の恣意的な運用で曲げられようとしている。そのことに有機基準創始者団体から「待った」の声がかかった。なによりの朗報。
それはIFOAM(国際有機農業運動連盟)からの公開書簡¹。IFOAMはそもそもこの世界各国の有機基準を作ることを提案し、各国の基準を作るもととなった有機基準の創始者団体。本部はドイツ。ドイツの国際理事会だけでなく、IFOAMアジアなど世界のIFOAM14団体が加わっているから、農水省の考えは世界から強烈なノーを突き付けられたことになる。 “有機基準の本家からダメだしされた重イオンビーム育種品種の有機農産物扱い” の続きを読む
EUの3者協議、「ゲノム編集」生物規制緩和で合意
EUの3者協議(欧州議会、欧州理事会、欧州委員会)で「ゲノム編集」生物の規制緩和に関して合意。先日書いたように、これまで「ゲノム編集」生物の表示や特許を「ゲノム編集」生物に認めないことなど強く主張してきた欧州議会が選挙での極右勢力の増加の結果、その姿勢を後退させたことが大きかった。まだ、最終的な投票はこれからで、さらにEUの方針を受け入れるか、各国政府での態度決定などいくつも段階はあるものの、規制緩和が突破される方向性が確実になった。 “EUの3者協議、「ゲノム編集」生物規制緩和で合意” の続きを読む
