人間の精子は近年急激に減っており、このままの状態が続くと、無精子の男性が主流になってしまうという。その原因は内分泌撹乱物質(環境ホルモン)。わたしたちの日常を取り巻くさまざまな化学製品に入り込んでいる。PFAS、おもちゃや食品パッケージに使われる化学物質(フラルサンエステル)、化粧品に含まれるパラベンなど。実はラウンドアップの主成分グリホサートも内分泌撹乱物質と指摘されている。
すでに人間の精子は半世紀前に比べて半分まで減っているという。もちろん、男性だけでなく、女性の妊娠もずっと困難になりつづけている。人類の生存に関わる大変な問題なのだけど、もう未来はディストピアしかない、ということではない。この化学物質をなくしていけば、今後の世代では回復していくことができる。だからこそ、この化学物質をなくそう、ということになる。
この危険をまとめた書籍『Count Down』が今、英語圏で注目されているけれども、日本語の記事が出たので、紹介。
減少する精子 人類の存続を脅かす、米疫学者が警告
1分23秒のアニメーションでこの問題を描く(英語)
The world is facing an impending fertility crisis, experts warn. Diminishing sperm counts and physical changes in men and women due to hormone-disrupting chemicals in products are threatening human survival, writes Epidemiologist Shanna Swan. @DrShannaSwan pic.twitter.com/PURli2z2pl
— CGTN (@CGTNOfficial) March 22, 2021