ご支援のお願い

年も押し詰まってきましたが、感謝とお詫びと現状報告をさせていただきたいと思います。
 おかげさまでなんとか今年も活動を続けることができました。2017年以降、個人での活動になって、5年近くになります。組織の力に頼らない活動は多くの方のご支援なしには不可能でした。
 
 現在の日本は多くの問題に直面しています。その原因はいろいろ分析可能でしょうが、中でも根本的な問題に情報があると思っています。情報はいわば社会の血液です。血液の巡りが悪くなれば体には問題が出るのが必然です。経済大国と呼ばれた時代から日本は情報も豊かと錯覚している人が少なくなかったのだけど、実は情報に関しては日本は一貫してかなり貧しい国だったといわざるをえません。その流通には寡占構造があって、情報流通を阻害する大きな力が働いています。検閲があるわけではないのに、情報が流れない。だから人は自由な国と思っているけれども、実際には不自由極まりない国なのです。
 
 インターネットの出現はそれを変える一つのきっかけになりえたわけですが、実際にはむしろ情報の流れを隠蔽する力になってしまっています。日本発インターネット経由の陰謀論が米国やブラジルにも影響を与えた可能性すらあります。
 
 もう1つの大きな問題があります。それは食です。食の問題は人間が生きていくためには不可欠なものであり、根本的な人権の柱です。でも、日本ではこの問題が不思議なほど無視され続けています。これは近代日本がたどった特殊な歴史と関わっていると思います。

 この2つの問題の取り組みなしに、現在、日本社会が抱えている問題は解決不可能であると考え、活動を行ってきました。残念ながらその問題関心を全面的に引き受けてもらえる組織は存在せず、また新たな組織を作るだけの余力はなく、個人の活動になってしまったのですが、想像を超える多くの人に関心を示していただき、今日まで活動できてきたことには本当に感謝せざるをえません。組織に忖度することなく、個人の意思で活動することはこの国ではとっても困難だと思いますが、なんとか続けることができました。
 
 もっともここ数年、新型コロナウイルスの蔓延により、収入源であった講演活動が大幅に減ってしまい、収入は家賃がやっと払えるくらいになってしまいました。もともと市民活動ばかりをやってきたため、ボーナスや退職金などはいくら働いてももらったことは一度もなく、ぎりぎりの収入で多くの年月を生きてきたので、貯蓄も乏しく、このままでは活動停止になる状況に追い込まれています。

 現在、OKシードプロジェクトの事務局長を担っており、それにかなりのエネルギーを費やしていますが、これも無報酬、これ以外にもさまざまなことをやっているのですが、すべて無報酬。これまでは講演料をいただくことで、それらの活動を続けられたのですが、それも新型コロナウイルス蔓延以降、困難になりました。もっとも活動そのものは増える一方で、金を稼ぐために別のことをさらにやる余裕はないのが現実です。別な仕事をやることになれば現在担っていることを続けられなくなってしまいます。
  
 「有料で情報発信すればいいではないか」と言われるかもしれませんが、無料で情報発信することにはこだわりがあり、やる気はありません。もちろん、有料で情報発信されている方の活動を批判するつもりはなく、自分のスタイルとして情報発信は無償で続けたいと考えています。
 
 OKシードプロジェクトでもこれまでの日本の市民運動とは違うあり方を提案したつもりです。つまり、お金がなくても活動に参加できる、ということです。活動するには会員になってお金も払ってとなることが多いと思いますが、活動をして、さらにお金も出して、となるとこれではお金のある人しか活動できなくなります。お金がなくても情報が得て、活動ができる、活動ができないけれどもお金はある人はお金を出してもらう、そうすればずっと大きな活動にできると考えました。まだまだ十分大きくなっているとまではいっていませんが、少しずつ広がってきたと感じています。もっとも無償でその活動を続けることは容易ではありません。
 
 活動を止めずに、やらなければならないことがあると考え、今年5月に「食からの情報民主化プロジェクト」を立ち上げることを考えました。そして以前、支援いただいた方には、ご支援を再びお願いしました。もっともその後、国会情勢やら外部の情勢に振り回されて、なんらそれを具体的に進めることができませんでした。ご支援いただいたみなさまにはお詫びしなくてはなりません。大変申し訳ありませんでした。
 
 年末に改めて、この活動を進めていかなければならないと覚悟を決めた次第です。
 
 このプロジェクトは何のためか、ということですが、まずは日本ではなかなか流通しない食に関連する情報を発信するためのものです。基本的に印鑰が発信するので個人プロジェクトではあるのですが、新しい世代にノウハウ含めて伝えていきたいと思っています。小さなプロジェクトかもしれませんが、そこから次のきかっけを生むことができるようなものにしていきたいと思っています。
 焦点はやはり食の問題であり、遺伝子操作などの問題ある動きを批判しつつ、アグロエコロジーなど未来に向かうオルタナティブの動きを拡げることに取り組んでいきたいと思います。アマゾン、ブラジルや世界のさまざまな動きともつなげていくことに取り組みます。
 
 そのために必要な情報交換の機会や勉強できる場なども作っていきたいと思っています。
 
 情報発信はSNSやブログでも行っていきますが、やろうとしてできていないメールマガジンやオンライン会議などもやりたいと思っています。
 
 ぜひ、ご注目いただければ幸いです。
 
 そして、もし経済的に支援が可能な方はぜひ、ご支援いただければ幸いです。
 
 ご支援フォーム https://project.inyaku.net/give
 
 プロジェクト詳細 https://project.inyaku.net/about_infoproject

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