日本ではまず流れないのが遺伝子組み換え食品(GMO)の健康影響に関わる情報。バイテク企業が作った監視団体がマスコミににらみを効かせて、脅すので、マスコミも自己規制してしまっている。でも、それは日本の特殊事情。海外でも同様の傾向はあるにしても情報は流れている。ちょっと昔なら米国でGMOを気にする人なんてほとんどいなかった。でも今や過半数の人が食べるのを避けている。それが日本は逆。むしろ毒性は強まっているのに、より気にしなくなりつつある。その原因は情報流通。情報が流れれば日本も変わる、というのは今回の選挙結果を見れば明らかだろう。情報が共有されれば変わる。いつか流れることを祈りつつ、何が問題なのか、GMOの問題はあまりに広範囲に及ぶために書き出したら1冊の本になってしまう。ということで断片情報を少しずつ。 “遺伝子組み換え食品による健康被害の3形態” の続きを読む
南ア最高裁、遺伝子組み換え作物への画期的判決
歴史的快挙:南ア最高裁はモンサント(現バイエル)が開発した干ばつ耐性遺伝子組み換えトウモロコシの許可に対するアフリカ生物多様性センター(ACB)の訴えを認め、許可を取り消した。それだけでなく、この判決は南ア政府が遺伝子組み換え食品を適切な健康や環境影響の評価なく認めていたことに問題を投げかけることになった。9年越しの裁判が決着した。 “南ア最高裁、遺伝子組み換え作物への画期的判決” の続きを読む
「あきたこまちR」問題とは何か?
「あきたこまちR」「コシヒカリ環1号」などが全国に導入されようとしています。この動きにどんな問題があるのか、まとめて話してみました。1時間10分と長いですが、見ていただければ幸いです。
重イオンビーム放射線育種に関するよくある質問
https://v3.okseed.jp/ionbeam/faq
オンライン署名:わたしは、遺伝子を改変された「あきたこまちR」を食べたくありません!
https://act.okseed.jp/akitakomachir
合成生物学+AI技術=ブラックボックス・バイオテック
気候変動と共に深刻な影響を及ぼすのが生物絶滅危機。ハチがいなくなれば実を付けなくなって食料も作れなくなる。そんな生物多様性の危機に対処することが期待されるのが国連生物多様性条約第16回締約国会議(COP16)。コロンビアのカリで10月21日から始まり、11月1日まで続く予定。
どのように生物多様性を守るのか、というテーマに集中できればいいのだが、それをもっと困難にする危機が生まれつつある。それを作り出すのがバイオテクノロジー企業とAI技術の融合。合成生物学、「ゲノム編集」などをAI技術が統合していく。つまり、「こんなタンパクを作って」、とAIに頼めばと、AIがタンパク質を設計し、バイオ工場で作ることができてしまう、すでに技術的にはそこまで実現できる時代になってしまった。 “合成生物学+AI技術=ブラックボックス・バイオテック” の続きを読む
45倍も強毒化?! ラウンドアップの新成分
ラウンドアップはずっと進化を続け、現在の新しいラインナップは以前のものよりなんと45倍も効く、おっと違った。45倍も人体に毒性が高いって…絶句。知らない間に強毒化が進んでいた。 “45倍も強毒化?! ラウンドアップの新成分” の続きを読む
AIロボット制御遺伝子操作農場拡大中ースマート農業の行き着く先
実験室の中で遺伝子操作していた時代から、今後は農場自身を遺伝子操作する時代に入った。種子を支配することで食を支配しようとした遺伝子組み換え企業は、それを超えて、農場全体をデジタル情報化し、AIを使って生産をコントロールするAI企業として農業生産を直接支配する企業へと転換しつつある。 “AIロボット制御遺伝子操作農場拡大中ースマート農業の行き着く先” の続きを読む
「ゲノム編集」の検出に成功。日本政府は政策を変える必要に迫られる
日本政府は「ゲノム編集」食品は検出が不可能だから表示は義務付けることはできないと何度も繰り返している。でもこの言い分に科学的根拠はあるのだろうか? 科学的に検出することを試みて、できないと結論を出したのだろうか? それとも企業のいいなりに政策を決めてしまったのか?
EUは「ゲノム編集」生物の検出方法の研究に投資し、その判別方法について探求が続いているが、2つの研究所でその検出に成功した¹。この方法が確立できれば、もはや日本政府は同じ理由で「ゲノム編集」食品の表示を拒否することはできなくなるはずだろう。大きなニュースだ。 “「ゲノム編集」の検出に成功。日本政府は政策を変える必要に迫られる” の続きを読む
JALが合成生物学チョコレートを国際線で提供開始(中止決定!)
究極の遺伝子組み換えと言われる合成生物学を使って作られた食品を流通させることは日本ではまだ議論さえできていないが、日本航空(JAL)は国際線で提供を9月から始めたという¹。
10月13日、この提供を中止するという知らせが入った。追記参照 “JALが合成生物学チョコレートを国際線で提供開始(中止決定!)” の続きを読む