米国の学校給食の安全/栄養調査の驚くべき結果

 学校給食がどれほど危なくなっているか? Moms Across Americaが米国の43校の学校給食を大学の研究所で調べたところ、衝撃的な数字が明らかになった。95.3%の学校給食からモンサントの農薬グリホサートが検出された。そして高濃度の重金属が43校すべての給食から検出された。 “米国の学校給食の安全/栄養調査の驚くべき結果” の続きを読む

ブラジル、平和裡の政権交代を!

 今日はブラジル大統領選挙の日。調査では労働者党のルラがここずっと1位となっており、よほどのことがない限り、ルラが大統領に返り咲くことになる。あらゆる調査で差を離されているボルソナロ大統領は自分が1位でなければ不正があったことになると強弁しているが、まともな人であれば相手にしない。
 本来、ボルソナロ大統領は大統領職に就く資格はない人だった。しかし、「情報クーデタ」とも言われたジウマ前大統領の弾劾に始まる動きは確実に組織された巨大な勢力の存在を感じさせるものだったが、それこそがボルソナロ大統領を生み出した。そして、ボルソナロ政権はブラジルにとって、そして世界にとって、取り返しのつかない被害を生んでしまった。 “ブラジル、平和裡の政権交代を!” の続きを読む

「みどりの食料システム戦略」に関するパブリックコメント出しました(第2弾)

「みどりの食料システム戦略」に関するパブコメ、締め切り当日なのだけど、昨日出したコメントは農薬について、何も言及しなかったので、あらためて、農薬についての追加のコメントを出します(例によってコメントという体裁になっていませんが)。 “「みどりの食料システム戦略」に関するパブリックコメント出しました(第2弾)” の続きを読む

ついに米国政府機関が子どもたちの尿からラウンドアップを検出

 これはすごい! 市民の動きが巨大企業の隠蔽圧力をはねのけ、事実が明らかに。米国の子どもたちを含む人たちの尿の8割以上からモンサントの農薬ラウンドアップ/グリホサートが検出される。
 米国のお母さんたちが自分たちの母乳に含まれるモンサントの農薬ラウンドアップ(成分名グリホサート)を検査に動き始めたのが2013年。その結果が2014年に出て、全世界に衝撃を与える。でもモンサントは隠蔽を図り、政府機関もその検査の精度が低いといって相手にしようとしなかった。それから8年。ついに国の機関、CDC(米国疾病予防管理センター)が米国の子どもたちを含む尿を検査。8割以上からグリホサートが検出されるという結果となった。 “ついに米国政府機関が子どもたちの尿からラウンドアップを検出” の続きを読む

米国政府のラウンドアップ(グリホサート)安全宣言は違法

朗報:モンサント(現バイエル)の農薬ラウンドアップ(グリホサート)の米国政府による再承認は違法だとして再評価を命じる判決が出た!
 バイエルによる攻勢が続き、裁判は続々とバイエル側が勝ち続け、EUまでもがグリホサート使用再承認に向けて、毒性を検証した研究を排除するなど、ラウンドアップ復権に向けて着々と進みかけていたところに、米国連邦第9巡回区控訴裁判所が待ったをかけた。 “米国政府のラウンドアップ(グリホサート)安全宣言は違法” の続きを読む

農薬規制の抜け穴:種子コーティング

 農薬使用は米国でも規制される流れになっているが、まったく規制されていない抜け穴がある。それがタネへの農薬コーティング。米国で生産されるトウモロコシのほとんど、大豆の大部分の種子がネオニコチノイド系農薬などの農薬でコーティングされている。タネにコーティングされたネオニコチノイド系農薬は作物が生長するにつれて植物の細胞に埋め込まれる。それを食べた虫は死ぬ。その毒性は出荷される農作物でも維持され、健康にも影響を与えることが懸念される。
 虫だけではない。コーティングされた物質の大部分は土壌に溶け出し、土壌微生物や鳥などの野生動物にも影響を与えていることが知られるようになってきている。ネオニコチノイド系農薬の規制は強まる傾向だが、この種子コーティングは現在、米国では環境保護局(EPA)では把握すらしておらず、規制法も存在していない。
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