アマゾン破壊と日本(その3)世界で拡がる抗議行動

アマゾン破壊における日本の関与をまとめたいところなのだけれども、状況が急速に動いているので、そちらをアップデートしておきたい。

 ボルソナロ大統領はアマゾン森林火災について環境運動が大統領に責任を負わせるためにアマゾン森林に火をつけているかのような、まったく根拠もない発言をしたが、むしろその発言が世界の彼に対する怒りに火を付けてしまっている。 “アマゾン破壊と日本(その3)世界で拡がる抗議行動” の続きを読む

アマゾン破壊と日本(その2)「アマゾンの国際化」

アマゾンで原生林破壊が急速に進みつつある。この問題で次に考えたいのが「アマゾンの国際化」問題である。

 アマゾンでの原生林破壊に反対するブラジル国内外から上がる声に対して、ブラジルの大土地所有者などの開発側は、それを「アマゾンの国際化」であるとして批判してきた。 “アマゾン破壊と日本(その2)「アマゾンの国際化」” の続きを読む

アマゾン破壊と日本(その1)もっとも脅かされる人びと

 アマゾン破壊のスピードが異常に上がっている。そしてそれをもたらしているのは政治的犯罪であり、ブラジルの極右政権への抗議がブラジルのみならず世界中に急速に高まっている。極右政権による破壊を止めることは不可欠だ。しかし、一方、日本のこの破壊への関与は十分認識されているだろうか? 実は日本の関与は実に大きい。何度かにわけてその実態を見ていきたい。 “アマゾン破壊と日本(その1)もっとも脅かされる人びと” の続きを読む

アグロエコロジーはLGBTI嫌悪と共存できない

 ブラジルで全国規模の大きなアグロエコロジー(生態系の力を生かす農業システムの学問・実践・運動)の大会が最初に開かれたのは2001年頃だったと思う。ブラジルにアグロエコロジーの実践が紹介されたのは1980年代末。特に2001年以降のアグロエコロジー運動の発展はめざましい。2012年にはついに大規模農業推進のブラジル政府にアグロエコロジー政策を採用させるまでに至っている。 “アグロエコロジーはLGBTI嫌悪と共存できない” の続きを読む

ブラジル第4回アグロエコロジー全国大会

 ブラジル・ミナスジェライス州で第4回アグロエコロジー全国大会が開かれる。
http://enagroecologia.org.br/

 ブラジルで始まった第4回アグロエコロジー全国大会、テーマは「アグロエコロジーと民主主義ー農村と都市をつなぐ」。食と政治というところだろうか。家族農家、先住民族、キロンボーラ(黒人コミュニティ)などの運動を担う人たちが中心となり、さらに学者・学生たちの代表さらには政府関係者など合計2000人が集まる。規模は大きい。 “ブラジル第4回アグロエコロジー全国大会” の続きを読む

世界化する農民の種子を守る運動

 農民の種子の権利を奪う動きが世界化する中で、その動きに対して農民の種子の権利を守るための活動も世界化している。
 ラテンアメリカ・カリブ海諸国16カ国の農民・先住民族組織の代表が農民の種子の権利を守るために、ブラジルに集まり、4月17日から20日まで協議を行った。FAOの食料・農業植物遺伝資源条約事務局や、ブラジルやエクアドルの政府代表者も参加している。 “世界化する農民の種子を守る運動” の続きを読む