「ゲノム編集」食品といっても流通しているのは世界でも日本のトマトと魚くらいだった。でもこれまで「ゲノム編集」作物流通の拡大にストップをかけてきたEUの動向によっては劇的に変わるかもしれない。米国で昨年いったん商品化された「ゲノム編集」からし菜が年末あるいは来年初頭に米国の市場に出る見込みだという警鐘が米国のNon-GMO Projectから届いた。問題はからし菜に留まらない。 “大豆やトウモロコシも「ゲノム編集」? 動き出したバイエル” の続きを読む
生物多様性条約COP16会議の成果:アフロ系コミュニティの声に耳を
さまざまな生物が激減する生物多様性絶滅危機が進行している。ハチが姿を消し、蝶や鳥も激減している。その危機を食い止めることができるのか? コロンビアのカリで10月21日から開かれていた生物多様性条約締約国会議CBD-COP16が11月2日に閉幕した。
合意にたどり着けないまま代表者が帰国する国が多く、結局、会議では多くのことが決まらないまま、再開のめども立たないという状況だが、限られた会期の中で成果もいくつかあった。そのことをメモしておきたい。 “生物多様性条約COP16会議の成果:アフロ系コミュニティの声に耳を” の続きを読む
化石燃料でできた食を変えよう!
気候危機、生物絶滅危機などの多重危機の同時進行を進めている原因を追求していくと、世界のほんのわずかな企業が推進する産業モデルがこの多重危機を加速させ、そのモデルが世界中に各国政府の政策によって広げられている問題にぶちあたる。その勢力の一つが化学肥料企業。
この状況に対して、FUEL to FORKという新しいキャンペーンが始まった。私たちの食は化石燃料でできている! 食べながら気候変動を引き起こしている。だから、食べものを変えれば多重危機も回避できる。まずは食べものから¹。 “化石燃料でできた食を変えよう!” の続きを読む
遺伝子組み換え食品による健康被害の3形態
日本ではまず流れないのが遺伝子組み換え食品(GMO)の健康影響に関わる情報。バイテク企業が作った監視団体がマスコミににらみを効かせて、脅すので、マスコミも自己規制してしまっている。でも、それは日本の特殊事情。海外でも同様の傾向はあるにしても情報は流れている。ちょっと昔なら米国でGMOを気にする人なんてほとんどいなかった。でも今や過半数の人が食べるのを避けている。それが日本は逆。むしろ毒性は強まっているのに、より気にしなくなりつつある。その原因は情報流通。情報が流れれば日本も変わる、というのは今回の選挙結果を見れば明らかだろう。情報が共有されれば変わる。いつか流れることを祈りつつ、何が問題なのか、GMOの問題はあまりに広範囲に及ぶために書き出したら1冊の本になってしまう。ということで断片情報を少しずつ。 “遺伝子組み換え食品による健康被害の3形態” の続きを読む
南ア最高裁、遺伝子組み換え作物への画期的判決
歴史的快挙:南ア最高裁はモンサント(現バイエル)が開発した干ばつ耐性遺伝子組み換えトウモロコシの許可に対するアフリカ生物多様性センター(ACB)の訴えを認め、許可を取り消した。それだけでなく、この判決は南ア政府が遺伝子組み換え食品を適切な健康や環境影響の評価なく認めていたことに問題を投げかけることになった。9年越しの裁判が決着した。 “南ア最高裁、遺伝子組み換え作物への画期的判決” の続きを読む
「あきたこまちR」問題とは何か?
「あきたこまちR」「コシヒカリ環1号」などが全国に導入されようとしています。この動きにどんな問題があるのか、まとめて話してみました。1時間10分と長いですが、見ていただければ幸いです。
重イオンビーム放射線育種に関するよくある質問
https://v3.okseed.jp/ionbeam/faq
オンライン署名:わたしは、遺伝子を改変された「あきたこまちR」を食べたくありません!
https://act.okseed.jp/akitakomachir
合成生物学+AI技術=ブラックボックス・バイオテック
気候変動と共に深刻な影響を及ぼすのが生物絶滅危機。ハチがいなくなれば実を付けなくなって食料も作れなくなる。そんな生物多様性の危機に対処することが期待されるのが国連生物多様性条約第16回締約国会議(COP16)。コロンビアのカリで10月21日から始まり、11月1日まで続く予定。
どのように生物多様性を守るのか、というテーマに集中できればいいのだが、それをもっと困難にする危機が生まれつつある。それを作り出すのがバイオテクノロジー企業とAI技術の融合。合成生物学、「ゲノム編集」などをAI技術が統合していく。つまり、「こんなタンパクを作って」、とAIに頼めばと、AIがタンパク質を設計し、バイオ工場で作ることができてしまう、すでに技術的にはそこまで実現できる時代になってしまった。 “合成生物学+AI技術=ブラックボックス・バイオテック” の続きを読む
45倍も強毒化?! ラウンドアップの新成分
ラウンドアップはずっと進化を続け、現在の新しいラインナップは以前のものよりなんと45倍も効く、おっと違った。45倍も人体に毒性が高いって…絶句。知らない間に強毒化が進んでいた。 “45倍も強毒化?! ラウンドアップの新成分” の続きを読む