ブラジルの巨大ダム政策がもたらした悲劇、ベロモンチダム

 ブラジルの巨大ダム政策がもたらした悲劇。軍事独裁時代に計画されたベロモンチダム、スティングなどが参加した国際的な反対運動もあって、長く建設を阻止できてきたものが労働者党政権下で建設強行。建設に反対する人びとが指摘していた問題が実際に完成後に次々に現実のものとなる。
 ベロモンチダムの完成はダム反対運動の敗北で終わりだろうか? このドキュメンタリーはそれで終わりにならないことを示している。
ダムによって破壊された先住民族や伝統的住民たちの生活、急増する犯罪、特に性犯罪。運営する企業の無責任さ、誰も責任が取れないその無政府状態。建設反対運動は、建設された後もこうした問題と向き合う。
 ブラジル政府が巨大ダム建設政策を変えると言い出したのも、ダム建設に反対し続ける人びとの動きと無関係ではないだろう。まだ、政策の転換は確定したわけではないが、もしその政策が確定したら、彼らは負けて勝ったことになる。
 ここに学びたい。政権は強引に建設を進めることができるかもしれない、しかし、最終的に勝つことをあきらめなければ勝つことができるのだ、と。

Belo Monte: After the Flood 52分、英語字幕

Watch Belo Monte Documentary Today!

建設される前に建設に反対する先住民族の姿を記した短い6分のドキュメンタリーに日本語字幕を付けた。今見ると、彼らの命を支える川は傷つけられ、彼らの世界も傷つくことになってしまったことを考えざるをえず、胸が苦しくなる。しかし、その闘いは無駄に終わることはない。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA