生きられる時間はあとわずかしかない、と宣告される。どうしよう? そんなはずはないから、疑い、別の判断を求めようか? それともその宣告を覆す方法を徹底的に探し、抵抗する? それとも残された時間を悔いのないように生きることに集中する? “大きなシナリオを変えるためのハンドブック” の続きを読む
なぜサンゴが海の40%を支えられるのか?
植物は自ら光合成で作り出した炭水化物の4割近くを根から放出し、土壌微生物に与える。土壌微生物は植物から炭水化物を受け取る一方、さまざまなミネラル、水分を植物に渡す。お互いが生きていく上で不可欠なパートナーとなる。土壌学者がこの関係を「共生」と名付けた。地球の多くの生命を支えるベースにこの「共生」がある。しかし、工業的農業がこの「共生」を壊してきた。そして、今、この地球の生命が危機に曝されている。
それでは海の方はどうなっているだろう? 海は生命が生まれた場所とされるが、その「共生」のストーリーはまだまだ十分に注目されているとは言えない。 “なぜサンゴが海の40%を支えられるのか?” の続きを読む
再び「モンサント法案」が駆け巡るー日本も危ない
相次ぐ裁判や規制の強化で窮地に陥るモンサント・バイエルを救済する通称「モンサント法」が今後、世界各国で続々と再び出てくる可能性がひじょうに高い。 “再び「モンサント法案」が駆け巡るー日本も危ない” の続きを読む
アマゾン破壊と日本(その4)アマゾン破壊への日本の関与
アマゾン破壊には主に2つの経路がある。1つは鉱山開発とそのエネルギー源となる巨大水力発電ダム建設。もう1つが農業開発に関わるもの。日本はどちらにも深く関わっている。 “アマゾン破壊と日本(その4)アマゾン破壊への日本の関与” の続きを読む
アマゾン破壊と日本(その2)「アマゾンの国際化」
アマゾンで原生林破壊が急速に進みつつある。この問題で次に考えたいのが「アマゾンの国際化」問題である。
アマゾンでの原生林破壊に反対するブラジル国内外から上がる声に対して、ブラジルの大土地所有者などの開発側は、それを「アマゾンの国際化」であるとして批判してきた。 “アマゾン破壊と日本(その2)「アマゾンの国際化」” の続きを読む
生態系の崩壊と農薬
生態系が崩壊し、人類も危機的状況に追い込まれる可能性がいくつもの分野から同時に警告される事態になった。しかも遠い未来ではなく、2050年にはそれがやってくるかもしれない。その原因は人間の活動であり、中でも工業的な農業を変えなければもう人類には未来がない、と書くと、どこのサヨクがそんなことを言っているんだ、と言われるかもしれない。しかし、こうした指摘は国連や保守的なシンクタンクから出てきている。 “生態系の崩壊と農薬” の続きを読む
種苗法改悪と新品種開発
昨日5月10日に開かれた農水省第2回優良品種の持続的な利用を可能とする植物新品種の保護に関する検討会にオブザーバー参加してきた(1)。
昨年末のTPP11発効以降、植物の新品種の保護に関する国際条約(UPOV条約)の厳格化による種苗法改悪の可能性が高まってきた。育成者の知的所有権の保護を名目に種子を民間企業に独占される動き(種苗法改悪)につながりかねないのではないか、その1つの動きとして注目せざるをえない。 “種苗法改悪と新品種開発” の続きを読む
生物多様性は「はこぶね」では守れない
生物多様性の危機というと、どこか南国の楽園の蝶や鳥が絶滅することのようにイメージするかもしれない。でも、生物多様性の危機とはまさに自分の体の中で起きている。 “生物多様性は「はこぶね」では守れない” の続きを読む