種苗法改訂案がもうすぐ上程されようとしている。農水省はこの種苗法改訂しても、農家には在来種があるから問題ない、バランスは取れているという。しかし、日本には在来種を守る法もない。民間企業のためには熱心に動くが、一方で個々の在来種を採種している農家の支援はなおざりである。農水省は在来種を守ることの重要性は認識しているといい、予算も出しているというがそれを根拠付ける法律もない。でも世界ではそうした法律や条令を作る動きがいろいろ出てきた。 “在来種を守る世界の動き(米国)” の続きを読む
京都市アグロエコロジー宣言
京都市の市政に実現すべき課題を市民グループが協議して提案する活動を行っている。その1つの議論の場に出させていただき、その討論会での議論で、京都市の学校給食をオーガニックにすることをめざそう、と京都市長選への出馬を予定している福山和人さんが発言し、ご自身のマニフェストにも組み込んだ。そしてそれが1つのチラシとなった。
「京都市アグロエコロジー宣言」。
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国連家族農業の10年と世界の種子をめぐる動き
日本水土総合研究所の海外情報誌ARDEC World Agriculture Nowの特集・国連家族農業の10年に世界の種子の動向について寄稿しました。 “国連家族農業の10年と世界の種子をめぐる動き” の続きを読む
ゴールデンライスとGMササゲ、新たな植民地主義
12月10日、フィリピン農業省植物産業局が遺伝子組み換え稲であるゴールデンライスを食品、飼料、加工用に承認した(1)。このゴールデンライスについてはもう何度も書いてきたので、詳しくは書かないけれども、表向きは「発展途上国でのビタミンA不足を補うために遺伝子組み換えした」というもの。しかし、その内実はおよそお粗末なもので、ビタミンAの前駆体のβカロテンがわずかに含まれるものの、精米の過程でほとんど失われてしまう。 “ゴールデンライスとGMササゲ、新たな植民地主義” の続きを読む
健全な食をすべての人へ、がなぜ必要か?
食の話をしていると確実に出会う反発が、「食の安全を気にできる人は金のある人」というもの。飢餓状態にある人はまずその飢餓状態から抜け出すことが第一であって、その質は二の次の問題だ、と。要するに金の余裕のある一部の人たちが気にしているだけの問題にされ、取り組むべき問題ではないとされてしまうことすらある。 “健全な食をすべての人へ、がなぜ必要か?” の続きを読む
RCEPと多国籍企業による種子・命の支配
ひじょうに危惧していたRCEPの年内成立がインド政府およびアジアの農民をはじめとする人びとの反対の前になくなった(1)。ぎりぎり助かった、というところだろう。 “RCEPと多国籍企業による種子・命の支配” の続きを読む
なし崩し的な種苗法改悪は許されない
現在の種苗法、なかなかわかりにくい法律です(種苗法条文)。そうなったことにはわけがあります。 “なし崩し的な種苗法改悪は許されない” の続きを読む
民間企業のために廃止した種子法、民間企業は動かず
台風によって広域で深刻な水害が起きた。多くの水田が洪水にまみれた。収穫が終わる前であれば来年の種籾が流されてしまったかもしれない。
種子法が廃止されて1年半が経つ。農水省は2017年11月に次官名で通知を出し、都道府県は民間企業が参入が進むまでは種子事業を継続し、民間企業に自治体が持つ知見を移譲せよ、としている。それはどれくらい進んだのか? “民間企業のために廃止した種子法、民間企業は動かず” の続きを読む