日本の遺伝子組み換え承認行政の問題点

本日今年度第4回生物多様性影響評価検討会が農水省であり、傍聴してきた。

その感想を書いておこうと思うのだが、まず、昨年11月22日に行われた第2回生物多様性影響評価検討会 総合検討会の様子について以前書いたものを載せておく(少し編集済み)。 “日本の遺伝子組み換え承認行政の問題点” の続きを読む

枯れ葉剤耐性遺伝子組み換えに対するパブリックコメント

また新たに枯れ葉剤耐性遺伝子組み換え作物が承認されようとしている。12月4日締め切りでパブリックコメントが募集されている。そのパブリックコメントのあり方がいかにおかしいかは前の記事、根本的におかしい日本の遺伝子組み換え承認行政に書いた。パブリックコメントでいくら問題を指摘しても無視される。そのまま出すのではブラックホールに批判を投げ込むだけに終わる。だから、ここで自分の批判をここに表し、どう政府が対応するかチェックしたいと思う。

以下、私のコメント。 “枯れ葉剤耐性遺伝子組み換えに対するパブリックコメント” の続きを読む

根本的におかしい日本の遺伝子組み換え承認行政

 世界各地で遺伝子組み換えを使った農業に対して大きな問題が指摘されるようになった。しかし、日本ではマスコミが事故などの例外を除けばこの問題を取り上げることはまれだ。その結果、納豆の表示に「遺伝子組み換えは使っていない」という表示を見て、自分は遺伝子組み換えは食べていないから関係がない、と錯覚しているというのが日本の現状ではないだろうか?
 実際には日本は米国に次いで遺伝子組み換え作物を消費している国だろう。そして日本政府は米国政府よりも遺伝子組み換え企業に寛大な政策を取っているといわざるをえない。米国では大きな反対を受けて、承認されていない枯れ葉剤耐性遺伝子組み換え、ジカンバ耐性遺伝子組み換えが日本ではマスコミや国会が何ら警鐘を鳴らすこともしないまま、続々と承認されて、今またその自動承認ベルトコンベアが新たなものを乗せて動いている。 “根本的におかしい日本の遺伝子組み換え承認行政” の続きを読む

新たな遺伝子組み換えの脅威

遺伝子組み換え作物の環境や健康への影響に世界が気がつき始めた。しかし、事態はより深刻化しようとしている。より危険な遺伝子組み換え作物が登場しようとしているからだ。その背景はモンサントの2大GM技術(農薬[ラウンドアップ]耐性とBt=殺虫性)の破綻である。 “新たな遺伝子組み換えの脅威” の続きを読む

ジカンバ耐性遺伝子組み換え大豆などへの私のコメント

農水省によるジカンバ耐性など遺伝子組み換えの飼料の安全性に関するパブリックコメントの締め切りが4月2日に迫った。モンサント社によるジカンバ耐性遺伝子組み換え大豆、モンサント社による除草剤グリホサート耐性セイヨウナタネ、シンジェンタ社による害虫抵抗性トウモロコシの3つをまとめてコメントを求めるものである。

ここではジカンバ耐性大豆の問題に焦点を当てて私のコメントを書いてみた。なお、このページ上にある遺伝子組み換えの危険を指摘する資料ページへのリンクは送付するコメントには字数制限のため、別送している。

パブリックコメントの趣旨や投稿先のリンクはこのページの末尾にまとめた(こちらは終了済み)。

2013年6月21日追記:さらに新たにジカンバ耐性大豆のパブリックコメントが始まった。こちらの期限は7月20日。こちらの詳細は農水省プレスリリースへ。この記事の対象の大豆との違いはこの記事の大豆がジカンバ耐性だけなのに対して、さらにグリフォサート(モンサントの農薬ラウンドアップの主成分)耐性も兼ね備えているということであり、下記の記事の内容は有効であると考える。

背景事情などは別記事にまとめたのでご参照いただければ幸い

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モンサントのジカンバ耐性遺伝子組み換え大豆に関するパブリックコメント

内閣府食品安全委員会は3月6日までモンサントの開発したジカンバ耐性遺伝子組み換え大豆に関する食品健康影響評価についてのパブリックコメントを行っている(追記:内閣府食品安全委員会宛のパブリックコメントは終了。農林水産省が同じ大豆に関して応用飼料の安全性確認申請のパブリックコメントを3月4日に開始している。末尾参照。こちらの締切は4月2日)。

ジカンバという名前は聞き慣れず、この農薬に関して十分な情報も提供されていない。こうした中で承認作業が進んでいくということには大きな危惧を抱かざるをえない。

ジカンバ耐性遺伝子組み換え大豆の問題点について調べてみた。
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遺伝子組み換え作物の相次ぐパブリックコメントに対して

日本政府の遺伝子組み換え作物の承認儀式が止まらない。次から次へと毎月のように海外では問題を指摘されている遺伝子組み換えも「安全」として承認されていく。マスコミはいっさいこの問題を報道することがない。遺伝子組み換えに関しては311前の原発と同じ「安全神話」がまだ続いていると言わざるをえない。

現在も3月6日と3月16日締め切りとする遺伝子組み換え作物に関するパブリックコメントが出ている(追記:3月6日締め切りの内閣府食品安全委員会宛のパブリックコメントは終了。農林水産省が同じ大豆に関して応用飼料の安全性確認申請のパブリックコメントを3月4日に開始している。末尾参照。こちらの締切は4月2日)。

ここではその問題に関する情報を整理してみる。コメントを送る際の参考となればと思う。
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モンサントのジカンバ耐性遺伝子組み換え大豆承認にストップを!

日本政府は米国に先んじて枯れ葉剤耐性遺伝子組み換えトウモロコシ(ダウ・ケミカル)を昨年承認し、さらに今、これまた米国がまだ承認していないジカンバ耐性遺伝子組み換え大豆(モンサント)を承認しようとしている(現在パブリックコメント募集中2013年3月6日まで。除草剤ジカンバ耐性ダイズMON87708 系統に係る食品健康影響評価に関する審議結果(案)についての御意見・情報の募集について)。
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