世界各地で遺伝子組み換えを使った農業に対して大きな問題が指摘されるようになった。しかし、日本ではマスコミが事故などの例外を除けばこの問題を取り上げることはまれだ。その結果、納豆の表示に「遺伝子組み換えは使っていない」という表示を見て、自分は遺伝子組み換えは食べていないから関係がない、と錯覚しているというのが日本の現状ではないだろうか?
実際には日本は米国に次いで遺伝子組み換え作物を消費している国だろう。そして日本政府は米国政府よりも遺伝子組み換え企業に寛大な政策を取っているといわざるをえない。米国では大きな反対を受けて、承認されていない枯れ葉剤耐性遺伝子組み換え、ジカンバ耐性遺伝子組み換えが日本ではマスコミや国会が何ら警鐘を鳴らすこともしないまま、続々と承認されて、今またその自動承認ベルトコンベアが新たなものを乗せて動いている。 “根本的におかしい日本の遺伝子組み換え承認行政” の続きを読む
枯れ葉剤耐性遺伝子組み換え大豆にもの申す
枯れ葉剤耐性の遺伝子組み換えについては何度にわたり書いてきました(枯れ葉剤耐性遺伝子組み換えについての記事)。事の大きさに対して日本社会の反応はあまりに小さいです。農林水産省はさらなる枯れ葉剤耐性遺伝子組み換え大豆(ダウ・ケミカル社)の承認を予定しており、12月4日期限のパブリックコメントが始まっています。 “枯れ葉剤耐性遺伝子組み換え大豆にもの申す” の続きを読む
4月9日期限の枯れ葉剤耐性遺伝子組み換えなどのパブリックコメント
より多くの市民がコメントを送ることで政府も無視できなくなる状況を作っていくしかない。ということで今回も提出期限間近になってしまったが、コメントを書くことにする。
以下の文章を参考にして、ご自身のコメントを送られることを切に望む。以下の文章はご自由にお使いください。4月26日追記:4月24日付けで承認。詳しくはページ末尾に。
ジカンバ耐性遺伝子組み換え大豆などへの私のコメント
ここではジカンバ耐性大豆の問題に焦点を当てて私のコメントを書いてみた。なお、このページ上にある遺伝子組み換えの危険を指摘する資料ページへのリンクは送付するコメントには字数制限のため、別送している。
パブリックコメントの趣旨や投稿先のリンクはこのページの末尾にまとめた(こちらは終了済み)。
2013年6月21日追記:さらに新たにジカンバ耐性大豆のパブリックコメントが始まった。こちらの期限は7月20日。こちらの詳細は農水省プレスリリースへ。この記事の対象の大豆との違いはこの記事の大豆がジカンバ耐性だけなのに対して、さらにグリフォサート(モンサントの農薬ラウンドアップの主成分)耐性も兼ね備えているということであり、下記の記事の内容は有効であると考える。
背景事情などは別記事にまとめたのでご参照いただければ幸い
枯れ葉剤耐性遺伝子組み換えなどのパブリックコメントに対して
3月16日に締め切りとなる遺伝子組み換えの承認に関するパブリックコメントがある。デュポン、ダウ・ケミカル、モンサント、サントリーホールディングスの申請によるものだ。締め切り期日が迫ってきたので、今回の承認で特に問題と思われることに焦点を絞ってコメントを書いてみた。
パブリックコメントの字数制限が2000文字ということもあり、論点は絞らざるをえなかった(しかし、トウモロコシとカーネーション、大豆という関連のない8品種が一度にされているコメントなので、この8種類それぞれ2000文字と考えて書くという手もある)。カーネーションなどについては言及できていないが、問題がないと考えているわけではない。
これ以上の農薬汚染、遺伝子資源の汚染を防ぐためにも、多くの人がそれぞれの意見を農水省や環境省に送られることを切に願う。
パブリックコメントの趣旨や投稿先はこのページの末尾にまとめた。
背景事情などは別記事にまとめたのでご参照いただければ幸い→遺伝子組み換え作物の相次ぐパブリックコメントに対して。