突出する日本政府の遺伝子組み換え承認件数

 遺伝子組み換えの普及のためにモンサントなどが作り出した団体ISAAAのデータベースの数字。国別の遺伝子組み換え承認件数を出してみた。日本政府の承認件数が世界で突出しているのがわかる。
昨年と比較して、フィリピン、ロシア、インドは新規承認ゼロ、中国が1件だけ、米国は2件、EUは4件、韓国が15件なのに対して、日本はなんと77件も承認している。米国政府の承認はザルだから実際の承認品種に対して承認件数が少なめに出ているかもしれない。だけど、世界の政府が遺伝子組み換え新規承認に慎重になっているのに対して、日本政府のこのぶっちぎりさはあまりに極端で声が出ない。
 農水省の人と話すと承認はスピーディーにやるのが義務付けられている、それがスタンダードだという意識になっているように感じるのだが、そんなことをやっているのは世界で日本政府しかない。
 それなのにマスメディアはもちろん、独立メディアでさえもこの問題を扱うことはまれである。先進国で日本だけ農薬を緩和しているとか、原発推進をやめないとか、本当におかしな方向に日本が行っているのだけど、遺伝子組み換え承認件数が突出していることを知っている人は本当に少ない。どれだけおかしな状態になっているのか、一人でも多くの人に知らせないと、変えることは難しい。ぜひ、知らせてほしいです。

図は1月8日、ブックカフェゆかるひ(パフォーマンス・イベント会場、那覇市沖縄県那覇市久茂地3‐4‐10 久茂地YAKAビル3F)で行う「いのちをつなぐ種子(たね)を考える勉強会」 で使う資料から

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