現在、日本のJICA、ブラジル、モザンビークの3者によるモザンビークの大規模開発計画プロサバンナが進められている。しかしこの計画には大きな疑問が突きつけられている。モザンビークの農民連盟は以下のような声明を発表した。モザンビークやアフリカの開発問題に取り組む方々の手で翻訳されたので、そのまま紹介させていただく。
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ブラジルの農業開発とアフリカ
南米で猛威を振るっているアグリビジネスモデルをアフリカに移植しようという動きがあります。
JICAが資金を出し、ブラジルがノウハウを提供し、モザンビークなどに大規模農場を作るという話ですが、その前にブラジルでのJICAの行った開発が何であったかをまとめて話をする予定です。
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バイオパイラシー問題を考える:セラードでの生物多様性保全の取り組み
南の豊かな生物資源を北の企業が自分の発明として特許を申請してしまい、その独占的使用権を得てしまうというバイオパイラシー、次の例はブラジルのセラードでの活動。 “バイオパイラシー問題を考える:セラードでの生物多様性保全の取り組み” の続きを読む
Rio+20: 日本政府のセラード開発のセミナーに対する懸念
Rio+20に平行されて開かれるイベントで日本政府の主催でセラード開発に関するセミナーが開かれるようだ。セラードはブラジル中央部のサバンナ地域だが、日本政府は「不毛の大地」と決めつけ、この地で大規模大豆生産を進め、確かにこの地域は大穀倉地域となった。しかしその社会的、環境的対価は小さなものではない。
セラード地域は決して不毛の大地ではない。世界に他にない生態系がここにあり、未だ十分解明されていない。アマゾンやパンタナル湿原の水源でもある。しかし、広大な森林が開発によって失われ、土壌や水源の崩壊など少なからぬ被害が出ている。アマゾンの渇水を懸念する声もある。
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