ブラジル・ボルソナロ大統領の訪日と日本政府・企業・報道の現実

 ブラジル大統領が天皇の「即位の礼」に参列するために来日していた(21日〜24日)。しかし、この来日を機にボルソナロ大統領と安倍政権、企業家たちとどんな話をしたのか、ブラジルからの報道で驚くべきことが明らかになった。残念ながら日本のメディアでは情報は見出せない。

 いったい何が話されたのか? “ブラジル・ボルソナロ大統領の訪日と日本政府・企業・報道の現実” の続きを読む

アマゾンと人類の未来はあと2年で決まる

再びアマゾン森林火災の問題。報道はほとんどなくなったが森林火災がなくなったのではない。続いている。それどころか法定アマゾン地域を越えて、ブラジル中央部の高原サバンナ地域であるセラード、ボリビアからアルゼンチンに続くグラン・チャコの森へと燃え広がっている。 “アマゾンと人類の未来はあと2年で決まる” の続きを読む

語られないアマゾン森林火災での日本の関与

 アマゾンの森林火災について日本のマスメディアはもう語らなくなってしまうのか? でもこれは消費される情報商品ではない。9月に入っても前年比96%森林破壊が増え、昨年の1月〜9月合計と比べても93%破壊増加になっている(1)。
 アマゾンとそこに住む先住民族の生存がこの地球における人類全体の生存可能性と大きく関わるだろう。しかし、アマゾンの森林が燃やされ、先住民族が襲われる。日本政府はこの開発に大きな関わっているのにも関わらず、マスメディアはその関連を報道しない。 “語られないアマゾン森林火災での日本の関与” の続きを読む

ノーベル平和賞候補となった先住民族のリーダー

 ノーベル平和賞、残念! もちろん、アフリカでの紛争問題は厳しい状態にあり、エチオピア首相の受賞はそれはそれでその地域の人びとや周辺諸国にとっては朗報だろうし、事態がよくなることを望むけれども、僕としてはブラジル中心に先住民族を言葉の垣根も地域の垣根も越えて束ねる偉大なリーダーであるラオニさんがノーベル平和賞の候補になっており、その受賞を願っていた。もう何年も前から彼をノーベル平和賞に、というのがブラジルで生存の危機に追い詰められている先住民族の種族を越えた願いだった。 “ノーベル平和賞候補となった先住民族のリーダー” の続きを読む

9月11日、ブラジル・セラードの日:自然遺産が「不毛の大地」?

 セラードはアマゾンに隣接するブラジル中央部に拡がる高原サバンナ地域。ユニークな植生を持つ貴重な生態系。今、ブラジルではセラードとカアチンガ(北東部に拡がる乾燥地域)をブラジルの自然遺産として憲法で守ることを求める運動が展開されている。 “9月11日、ブラジル・セラードの日:自然遺産が「不毛の大地」?” の続きを読む

アグロエコロジーの本質:ブラジルの若者が作ったビデオ

ブラジルの若者たちが作ったアグロエコロジーに関するビデオが国連の気候変動に関する若者たちによる国際ビデオコンクールで賞を取った。3分という短編ビデオだけど、アグロエコロジーの本質が表現されている。英語の字幕があるので、ポルトガル語わからなくても理解可能。英語がわからなくてもアグロエコロジーがどんなことなのか映像から感覚的につかんでもらえると思うので、ぜひ、みてほしい。 “アグロエコロジーの本質:ブラジルの若者が作ったビデオ” の続きを読む

アマゾン破壊の資金提供を止めたノルウェーとドイツ、日本とは正反対

またアマゾン森林火災のことを書く。またかと思われるかもしれないけれども、この問題は私たちの食や日本における民主主義の問題に深く関わっている。食や農、遺伝子組み換えの問題も、種子の問題も、アマゾンの問題も大きな1つの問題を成す要素であり、別の問題ではない。アマゾン森林火災は日本でも報道されるようになっているが、日本政府の対応がいかに他の政府と違っているのか、残念ながら報道されていないので少し詳しく書きたい。 “アマゾン破壊の資金提供を止めたノルウェーとドイツ、日本とは正反対” の続きを読む