モンサントの決算は明るい未来を語るか?

 モンサントは2018会計年度第1四半期決算が好調なのだそうだ。「世界から反対が高まって追い詰められてなんかいないんだ。モンサントが危ないなんて言うヤツは嘘つきだ」と言われそうだが、果たしてモンサントの未来は明るいだろうか? どう見ても真っ暗だ。 “モンサントの決算は明るい未来を語るか?” の続きを読む

種子への特許にノー:特許で奪われる種子の権利

 生命体に特許を認めることが遺伝子組み換えが登場してから始まった。遺伝子組み換え技術に特許を与えるならまだわかる。そうではなく、そうして組み換えられた生命体そのものに特許がかけられる。たとえば遺伝子組み換え大豆はモンサントの独占物となる。だからその種子を買うこと自体できない。できるのはその種子を育てるライセンス契約を結ぶこと。だから、その種子を自分のものにできない。保存すれば窃盗ということになってしまう。自由に研究することもできない。モンサントの所有物を勝手に使ったことになり法的に訴えられる可能性がある。 “種子への特許にノー:特許で奪われる種子の権利” の続きを読む

オルタナティブとは:種子やアグロエコロジー運動をめぐって

 自分の書き込みを振り返って、政府や企業のひどい動きのモグラ叩きばかりになってしまっていることを反省中。そうした動きに目をつぶっていい動きが作れるわけはないのだけど、モグラ叩きを続けているだけでもいい動きは生まれてこない。ひどい動きへの対処療法では根本的な問題は解決できないのだから。 “オルタナティブとは:種子やアグロエコロジー運動をめぐって” の続きを読む

ジンバブエでの種子の運動

 アフリカにおける農民の種子の権利の制限はここ数年で急激に進んでいる。2014年7月、アフリカ17カ国が加盟するアフリカ知的財産機関(ARIPO)が農民の種子の権利を規制し、種子企業の特許を守らせる国際条約であるUPOV1991条約に加盟し、2015年にはアルーシャ議定書(Arusha protocol)がタンザニアで締結され、タンザニアやマラウイなど署名した国では農家間の自由な種子のやりとりはもはや犯罪として規制されることになってしまった。 “ジンバブエでの種子の運動” の続きを読む

WTO閣僚会議:EU-Mercosur 農民の種子の権利を奪う最終合意ならず

 WTO閣僚会議が終わった。日本でどんな報道がなされたのか、調べる余裕もないけれども、多国籍企業中心の世界に変えようとする動きに対して世界からの市民運動が集まり、抗議行動が行われている。 “WTO閣僚会議:EU-Mercosur 農民の種子の権利を奪う最終合意ならず” の続きを読む

WTO閣僚会議: EU-Mercosur 農民の種子の権利を奪う最終合意?

 WTO閣僚会議がアルゼンチンのブエノスアイレスで12月10日から13日まで開かれている。この会議を利用してEUはメルコスール(南米南部共同市場、MERCOSUR)加盟諸国に農民の種子の権利を奪うUPOV1991年条約の批准を押しつけようとしていることが環境団体によって暴露された。 “WTO閣僚会議: EU-Mercosur 農民の種子の権利を奪う最終合意?” の続きを読む

農文協ブックレット『種子法廃止でどうなる?ー種子と品種の歴史と未来』

農文協ブックレット『種子法廃止でどうなる?ー種子と品種の歴史と未来』、専門家の方たちに混じって世界で動くモンサントなどによる種子市場の独占の動きとそれとの闘いについて書きました。日本の現場の話しから研究者の方たちまで網羅されてます。書店でも買えます。 “農文協ブックレット『種子法廃止でどうなる?ー種子と品種の歴史と未来』” の続きを読む