チリの制憲議会選挙、すごすぎませんか? 右派・新自由主義派が大敗北、軍事クーデタで米国の新自由主義勢力の影響下に作られた憲法に対して、民主的な憲法を作る勢力が3分の2以上を採って、新たな一歩、というだけですごいのだけど、女性候補者の得票割合が過半数をはるかに超した(1)。世界史上初なんでは?(2)
右翼の議員の抵抗を押し切って、議員は男女同数と決めた。候補者も女性の方が多い。得票も女性の方が多すぎて、逆に男性候補7名に議席が渡される結果に。今後は政治の焦点は女性候補者の動向になって、男性候補者は男性枠で救済される存在になるのかも。よかったね、同数にしておいて。男女という枠にはまらない性的多様性はどうなっているのか、追えていない。
チリはTPP11の参加国ですでに下院はTPP批准を承認してしまっていて、もうダメかと思ったけど、全国的なTPP反対運動が頑張って、上院での承認を止めている。すごいな、と思っていたら、この動き。
今後、チリからは女性のリーダーが続々と生まれ、政治文化も変えていくことは確実。マッチョなラテンアメリカというステレオタイプじゃ、もう済まなくなった。
新自由主義と性差別を克服する動きはチリから始まる!?
(1) 添付の画像が得票数の結果。青が女性で81で赤が男性で74。結局男女同数にということで77対78に調整されたということか。
https://twitter.com/jandira_feghali/status/1394973813889187843
Chile’s Women Shine in Constitution Vote as More Men Need Leg-Up to Stay Even
https://www.usnews.com/news/world/articles/2021-05-17/after-chilean-women-dominate-constitutional-vote-some-seats-are-handed-to-men
(2) 世界初ではと書いたけれども、ルワンダなどで内戦で男性が大勢死んでしまって、残された女性たちが選挙で大多数を占めたということがあったような記憶が(調べる時間ないのですみません。ルワンダの悲劇の後、ルワンダ女性の奮闘で政治も社会もいい方向に変わった部分があったと記憶してます)。