ガーナで農民の種子の権利が奪われようとしている。
Pass Plant Breeders Bill now – Parliament urged
植物育種者法案(the Plant Breeders Bill)を早く議会は通すべきだ、という新聞記事の見出しが躍る。この法案を通して、生産性の高い農業にシフトしないとガーナの食料保障は危ない、だから通せという。
しかし、この法案の内実は、実質的に農民の種子を保存する権利、交換する権利、自分の種子を売る権利、そうした種子の権利を奪い、多国籍企業の種子を押しつけるものであるとガーナの市民団体Food Sovereignty Ghanaは批判する。現実には小規模家族農家が種子を失い、あるいは離農する危険が高まる。それは食料保障にとって、食料主権にとって致命的な道になる。バイオテク企業のための国際条約UPOV1991年条約に整合性を取るための国内法(ガーナはまだUPOV1991年条約は批准していない)。
そしてこの法律の先に遺伝子組み換えの押しつけを彼らは予測している。まさにガーナにおけるモンサント法案と呼べるだろう。
ガーナの圧倒的多数を占める農民の運命がかかっている。
Food Sovereignty Ghana(FSG)によるコメント
FSGの対案(2016年)
Replace Plant Breeders’ Bill With A “Sui Generis” PVP System.