アマゾン破壊を加速する森林法改悪

アマゾンでの森林破壊に世界が抗議する中、ボルソナロ政権はアマゾンの保護に向かっているだろうか? ありえないことに真逆の法案が今も審議されている。

 アマゾンでもっとも森林が守られているのは先住民族の土地として確定した地域。しかしボルソナロ政権はその土地での農業・鉱業開発を進めることを公約に当選。憲法に規定された先住民族の土地での非先住民族による開発を可能にさせようとした。これはなんとか、先住民族や環境・人権団体の奮闘で阻止されたが、今度は森林法を緩和する法案が下院の委員会を通過してしまった。
 ブラジルには森林法があって、森林開発の歯止めになってきたが、農地開発を進める大規模地主たちの勢力によって攻撃され、2012年に改悪されてしまったが、この森林法をさらに緩和する884法案が特別委員会で可決。本会議に送られた。これが成立してしまえばアマゾンはさらに危機に曝される(1)。

 9月5日は世界各地でアマゾン保護を求める行動が行われた。ボルソナロ政権はそれにも関わらず、森林を破壊し、開発する姿勢をまったく変えていない。この状態で、ブラジル政府と手を組んで開発を進めることが何を意味するかは自明だろう。先月末、吉川農水相はブラジル訪問し、開発を進めるための会議をブラジル農務相と行っている。

 日本政府は即刻、ブラジルでの開発計画をすべて止めるべきだ。そして、ブラジルで大規模農業に関わる日本企業はその事業の森林に与える影響を即座に調べ、事業の見直しをすべきだ。

 このまま開発が進められれば、アマゾンは消える。そして私たちも消える。

 どうか、あなたの声を日本政府へ(開発プロジェクトを担うJICA、外務省、農水省、首相官邸へ)送る文章のひな形と送り先がFacebookの投稿にまとめました。

(1) Governo Bolsonaro e ruralistas tentam implodir Código Florestal, enquanto Amazônia pega fogo

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