朗報:モンサント(現バイエル)の農薬ラウンドアップ(グリホサート)の米国政府による再承認は違法だとして再評価を命じる判決が出た!
バイエルによる攻勢が続き、裁判は続々とバイエル側が勝ち続け、EUまでもがグリホサート使用再承認に向けて、毒性を検証した研究を排除するなど、ラウンドアップ復権に向けて着々と進みかけていたところに、米国連邦第9巡回区控訴裁判所が待ったをかけた。
現在、バイエルに有利に進行した裁判を支えたのはこの米国環境保護局(EPA)による判断。EPAは2020年にラウンドアップには発がん性はないとしていた判断だった。それが今回、裁判所によって、その判断の正当性が否定された、ということになる。これは大きな勝利。大きな影響を与えるだろう。
EPAの発がん性に関する判断は、多数の査証済み(ピアレビューされた)科学論文が指摘した事実を無視して、査証されていない、公表さえされていない論文を元にその発がん性を否定するものだった。モンサント社が金を出して作ったような論文は科学者であれば承認できない。承認すればその人の科学者としての経歴が疑われることになるから。でもEPAはそうしたデータに基づいて、グリホサートを承認してしまった。
これを市民組織 Center for Food SafetyやNatural Resources Defense Councilが訴訟に持ち込み、その訴えが認められたもの。あのEUですら丸め込まれようとしている中、この判決が持つ意義はとても大きい。
実は今、日本でもこのグリホサート系農薬を再承認するかの審査が始まっている。もっともその審査の情報は閉ざされていて、私たちに伝わってこない。農薬村と日本の関係省庁で結論をつけようとしている。
日本政府の農薬再評価のやり方は大問題ということで6月22日、院内集会があります。主催はデトックス・プロジェクト・ジャパン。そしてオンラインでも参加できます。ぜひご参加を!
デトックス・プロジェクト・ジャパン 設立3周年記念イベント
「農薬フリーな明日へー200人の尿検査からわかったことー」
日 時 2022年6月22日(水)13:30~15:30
会 場 衆議院第1議員会館 大会議室
★要予約。オンライン参加もできます
★参加申込みフォーム→https://forms.gle/pW2mUXA7CeiR7HBv5
詳細
https://detoxprojectjapan.jimdofree.com/
(1) Federal Court Holds Glyphosate Registration Unlawful, Cites Cancer Risks, Endangered Species Risks
https://www.centerforfoodsafety.org/press-releases/6658/federal-court-holds-glyphosate-registration-unlawful-cites-cancer-risks-endangered-species-risks
(2) 9th Circuit smacks EPA down on glyphosate
https://careygillam.substack.com/p/9th-circuit-smacks-epa-down-on-glyphosate