米国最高裁がバイエルのラウンドアップ裁判の申し立てを却下

 続く朗報、今度は米国最高裁:モンサント(現バイエル)のラウンドアップ裁判を終わりにしようとするバイエルの訴えを米国最高裁が21日に却下、さらに、モンサント側の責任を認めたハーデマンさんの判決もバイエルは見直しを求めていたがそれも却下された。先週17日の米国環境保護局(EPA)に命じたラウンドアップ再評価と合わせて、世界に大きな影響を与えるだろう。
 
 ラウンドアップによってがんになったことでの訴訟は138,000件にも及んだが、バイエルはこの裁判を打ち切りにしようとしていた。107,000件は116億ドルを超す金額をつぎ込み、和解にこぎつけ、残りの訴訟も45億ドルで終わりにして、ラウンドアップを売り続けようというのがバイエルの方針。
 しかし、裁判所はその和解案を承諾しなかった。というのも同様に売り続けるのであれば再びがんになる人びとが出て、裁判はいつまでも解決できないからだ。裁判所はラウンドアップ販売の際に発がん性物質であることの表示をすることを求めたが、なんとバイエルはそれを拒否、昨年7月に2023年から個人向けのラウンドアップの販売を中止することを発表した。そうやってでも農業用のラウンドアップの販売を守りたいということだろう。
 
 一方で、米国環境保護局(EPA)にも圧力をかけ、2020年にはEPAがラウンドアップの発がん性を否定する発表を行い、米国政府はラウンドアップを再承認した。3回続けて負け続けた裁判も、この再承認を受け、4回バイエルに有利な判決が続いていた。
 さらに、EUの規制当局も丸め込め、今年いっぱいでEUでの承認切れも半年延長させ、再承認に不利な証拠は検討対象から外させ、再承認は確実と見られる状況になっていた。
 すでにモンサント自身がラウンドアップの有害性を社内実験でつかんでおり、それを隠していたことがこれらの裁判で明らかになっている。普通の企業であればここでゲームオーバーだろう。それすらここまで覆されることに巨大企業の恐ろしさを感じた。そして米国に続き、EUも承認、日本も追従して、これからもラウンドアップが使われ続けるシナリオが頭によぎった。
 
 そこに17日、EPAの安全宣言は違法な手続きで行われたとして再評価を命じた第9巡回区控訴裁判所判決が出た。この判決で米国でのラウンドアップ再評価は振り出しに戻り、そして21日の最高裁判決。再承認めざして、バイエルはまた圧力かけてくるであろうし、今後の動きは見通せないがこの2つの判決が出たことで、バイエルの思惑は挫かれた。
 
 今度はEUや日本の番ということになる。
 
 
U.S. Supreme Court rejects Bayer bid to nix Roundup weedkiller suits
https://www.reuters.com/legal/government/us-supreme-court-rejects-bayer-bid-nix-roundup-weedkiller-suits-2022-06-21/

6月20日の投稿 17日の裁判所の判決について

米国政府のラウンドアップ(グリホサート)安全宣言は違法

2021年7月31日の投稿。ラウンドアップが2023年、米国の店頭から消える!
https://www.facebook.com/InyakuTomoya/posts/pfbid02uM7jVfkNVV69LdSNarSnEpB2eqg5piM5FvyyZrppWqxHEu4fBBEyF4zDL8Af7VQcl

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