カナダのモントリオールで開かれている7日から19日まで国連生物多様性条約第15回締約国会議(COP15)、大事な会議だけど、日本からの関心はどこまで集まっているか? 生物多様性が失われて、たとえばハチが絶滅すれば、人類は絶滅に瀕するとも言われるし、サンゴが絶滅したら、海は半分くらい死の世界になってしまう。当然、人の生存にも関わる。
それほど切羽詰まった課題なのに、その肝心の課題に人類は十分取り組めなくなっている。というのも、危機に陥っている生物多様性を守ること以上にそれを破壊する技術を止めることに必死にならなければならないのが実情になっているからだ。今、どんな技術が現れてきているか、確認したい。 “CBD COP15:生物多様性を危機に陥らせる技術の禁止を!” の続きを読む
最悪の「ゲノム編集」、遺伝子ドライブのモラトリアムを!
30年後に地球の100万種の生物が絶滅することが懸念されているが、それを止めるどころか早めてしまう可能性がある。生物を絶滅する技術が完成しているからだ。それを遺伝子ドライブという。
「ゲノム編集」は現在の遺伝子研究の上で不可欠な技術と言えるが、これを使った生命体を環境に放出すること、品種改良に利用することは、宣伝されるほど正確で安全なものとはほど遠い可能性が高いことをこれまで何度も書いてきた。その「ゲノム編集」の最も最悪な形態がこの遺伝子ドライブ。これはバイオ兵器、テロの道具にも使われかねず、全世界で禁止し、拘束力のある条約を求めようという動きが始まった(1)。 “最悪の「ゲノム編集」、遺伝子ドライブのモラトリアムを!” の続きを読む