大豆に関して厳しい話しを2つほど。どちらも問題はモンサント。モンサントはブラジルでジカンバ耐性の遺伝子組み換え大豆の栽培開始を射程に入れた、という話し。もう1つはモンサントはメキシコの最高裁にユカタン半島での遺伝子組み換え大豆の栽培を禁止される判決を受けたのだけど、それを無視してGM大豆の販売を続け、その結果、ユカタン半島で養蜂業を営む先住民族は採集した蜂蜜に遺伝子組み換え花粉が混じり、ヨーロッパでの市場を失ってしまっているという話し。 “ブラジルでジカンバ耐性GM大豆の栽培? メキシコでは最高裁を無視” の続きを読む
ヨーロッパ大豆宣言と日本
2017年7月、EUの14カ国は「ヨーロッパ大豆宣言」に署名した。現在、EUは8割以上の大豆を輸入に頼っており、その輸入量は中国に次ぐ第2位(EU全体で)。そのほとんどが南米からやってくる遺伝子組み換え大豆である。それに対して、EUでの大豆生産を強化して域内産の大豆に代替していこうというものだ。EU産の大豆は非遺伝子組み換え大豆なので、遺伝子組み換え食品からのいっそうの離脱を可能にするかもしれない(もっとも、署名した国の政府の念頭にあるのはNon-GMO化以上に大豆の大規模栽培の展開にあるかもしれない)。 “ヨーロッパ大豆宣言と日本” の続きを読む
共著書『抵抗と創造の森アマゾンー持続的な開発と民衆の運動』
『抵抗と創造の森アマゾンー持続的な開発と民衆の運動』現代企画室 本日発売
第1章「アグロエコロジーがアマゾンを救う」を書きました。 “共著書『抵抗と創造の森アマゾンー持続的な開発と民衆の運動』” の続きを読む
アマゾンを破壊するMATOPIBA開発計画
アマゾンの森が、そしてそこに生きる人びとの生活が危機に曝されている。その原因は大豆である。残念なことに、そこに日本のわれわれの税金が関わっている。 “アマゾンを破壊するMATOPIBA開発計画” の続きを読む
「満洲国」と今日の日本が共通するもの
満洲と現在の日本が共通して持つ問題にもっと目を向ける必要を感じている。学術的正確さなど果たせないがいくつか書いてみる。
“「満洲国」と今日の日本が共通するもの” の続きを読む
枯れ葉剤耐性遺伝子組み換えに対するパブリックコメント
また新たに枯れ葉剤耐性遺伝子組み換え作物が承認されようとしている。12月4日締め切りでパブリックコメントが募集されている。そのパブリックコメントのあり方がいかにおかしいかは前の記事、根本的におかしい日本の遺伝子組み換え承認行政に書いた。パブリックコメントでいくら問題を指摘しても無視される。そのまま出すのではブラックホールに批判を投げ込むだけに終わる。だから、ここで自分の批判をここに表し、どう政府が対応するかチェックしたいと思う。
以下、私のコメント。 “枯れ葉剤耐性遺伝子組み換えに対するパブリックコメント” の続きを読む
根本的におかしい日本の遺伝子組み換え承認行政
世界各地で遺伝子組み換えを使った農業に対して大きな問題が指摘されるようになった。しかし、日本ではマスコミが事故などの例外を除けばこの問題を取り上げることはまれだ。その結果、納豆の表示に「遺伝子組み換えは使っていない」という表示を見て、自分は遺伝子組み換えは食べていないから関係がない、と錯覚しているというのが日本の現状ではないだろうか?
実際には日本は米国に次いで遺伝子組み換え作物を消費している国だろう。そして日本政府は米国政府よりも遺伝子組み換え企業に寛大な政策を取っているといわざるをえない。米国では大きな反対を受けて、承認されていない枯れ葉剤耐性遺伝子組み換え、ジカンバ耐性遺伝子組み換えが日本ではマスコミや国会が何ら警鐘を鳴らすこともしないまま、続々と承認されて、今またその自動承認ベルトコンベアが新たなものを乗せて動いている。 “根本的におかしい日本の遺伝子組み換え承認行政” の続きを読む
もう1つ、より危険な遺伝子組み換え、モンサントのIntacta
枯れ葉剤耐性遺伝子組み換え大豆は米国でもブラジルでも大問題になっており、来年日本人の胃袋に入ってくるかどうかまだわからない。止まってくれるかもしれない。そう期待したい。だけど、残念ながら確実に入るであろうものにモンサントが鳴り物入りで宣伝する新世代遺伝子組み換え大豆、Intacta RR2 PRO(RR2=Roudup Ready2、以下略してIntactaと表記する)がある。 “もう1つ、より危険な遺伝子組み換え、モンサントのIntacta” の続きを読む