食と気候変動—本当に不都合な真実

 世界中で気候変動による大きな災害が頻発している。日本では「数十年に一度の」という表現が繰り返されるが、今起きているのは過去にあったことの繰り返しではなく、過去とは異なる事態と言わざるをえない。未曾有の事態と向き合わなければならなくなっているといわざるをえないはずだ。 “食と気候変動—本当に不都合な真実” の続きを読む

農水省、自家採種原則禁止への転換について

 日本農業新聞が5月15日に農水省が自家採種を原則として禁止することを検討し、種苗法改正も視野に入れるという記事を掲載し、大きな反響を呼んだ。この問題に関して本日、参議院議員会館で農水省の担当官を招いて院内集会が開かれた。
 この問題をどう考えればいいのか、整理してみたい。 “農水省、自家採種原則禁止への転換について” の続きを読む

南アフリカの農家の種子が奪われる。参加型育種による対抗

 南アフリカ、お前もか、という感じだが、南アフリカ議会で、農民の種子を奪う法律の改悪が進んでいる。育種権法と植物改良法の2つの改訂により、農民が歴史的に持ってきた権利、種子を保存し、他の農家と交換し、販売する権利が奪われるとして、アフリカ生物多様性センター(African Centre for Biodiversity、ACB)が法改悪に反対声明を上げた。 “南アフリカの農家の種子が奪われる。参加型育種による対抗” の続きを読む

市場法改悪法案、承認に抗議

 市場法改悪案が昨日、参議院の農林水産委員会を通過した。残念ながら報道が見つからない。これまでの市場法は米騒動などに現れた人びとの大きな声があって、巨大資本による買い占めを許さない制度として成立することができた希有なもの。これが壊される。市場原理に任せてしまえば巨大資本に独占されてしまう。 “市場法改悪法案、承認に抗議” の続きを読む