なんかトランプ政権がモンサント(現バイエル)を支持しているなんてウソだ、的な人がまだいることに脱力する。「トランプは悪のように報道されているけど、それはフェークニュースで、本当は世界を救う人なんだ」ってか。どれだけニュースを見ていないのか、といっても日本じゃ報道されていないか。仕方ない。こんなことに時間使いたくないけど、大急ぎで書く。 “モンサント(バイエル)の番犬としてのトランプ政権” の続きを読む
第1次世代の遺伝子組み換え産業の敗北を決定づけるジカンバ承認違法判決
「巨大な勝利!」と米国の市民組織、食品安全センター(CFS)代表。米国連邦控訴裁判所が3日、モンサントがもちこんだ除草剤ジカンバの環境保護局による承認を違法とする判決を下した(1)。 “第1次世代の遺伝子組み換え産業の敗北を決定づけるジカンバ承認違法判決” の続きを読む
Wake-Up Callとしての新型コロナウイルス
世界が新型コロナウイルスを緊急の「Wake-up Call」だと呼んでいる。目を覚まして、われわれのあり方そのものを変えなければ大変なことになると言っているのだ。ただ単にこのウイルスだけの問題ではない。われわれの社会のあり方全体に関わりあることである。 “Wake-Up Callとしての新型コロナウイルス” の続きを読む
「ゲノム編集」をめぐる特許
「ゲノム編集」をめぐる特許紛争、ほぼ決着する方向性が見えてきたようだ。25日、日本の知的財産高裁で判決(1)。となると、今後、日本でも「ゲノム編集」を用いた農畜産物開発の拍車がかかるかもしれない。その特許の多くはモンサント(バイエル)など遺伝子組み換え企業が握ることになるだろう。でも、その行方を握っているのは実は市民。 “「ゲノム編集」をめぐる特許” の続きを読む
フランスは6ヶ月以内に「ゲノム編集」禁止法制整備へ
「ゲノム編集」推進論者は「ゲノム編集」を規制する国はないと言って、日米政府の突出が突出ではないかのように強弁してきた。EUでは2018年に欧州裁判所によって「ゲノム編集」は従来の遺伝子組み換えと同じ規制対象とするとした判決が出ていたが、それは実行されない、と思っていたのかもしれない。実際にロビー団体による圧力は相当なものだったと考えられるが、フランスでは今後6ヶ月以内に「ゲノム編集」を従来の遺伝子組み換えと同じ規制対象とするように法律を改定することを国務院(行政における最高裁)が命じ、フランス政府側も国務院との共同声明で取り組みを表明した。 “フランスは6ヶ月以内に「ゲノム編集」禁止法制整備へ” の続きを読む
米国カリフォルニア州メンドシーノ郡は「ゲノム編集」禁止!
続々と「ゲノム編集」によってもたらされる可能性がある問題が報告される中、米国政府はすでに一昨年、解禁。政府が止められない以上、最後の命を守る防波堤は地方自治体。
メンドシーノ郡は2004年に遺伝子組み換え栽培禁止の条例を作ったが、その効力が切れる2月24日を前に、この禁止の範囲を従来の遺伝子組み換えだけでなく、「ゲノム編集」にまで拡げることを決定。
違反の場合は違反者を処罰し、その作物は破壊される。この条例は全会一致で採択! “米国カリフォルニア州メンドシーノ郡は「ゲノム編集」禁止!” の続きを読む
最悪の「ゲノム編集」、遺伝子ドライブのモラトリアムを!
30年後に地球の100万種の生物が絶滅することが懸念されているが、それを止めるどころか早めてしまう可能性がある。生物を絶滅する技術が完成しているからだ。それを遺伝子ドライブという。
「ゲノム編集」は現在の遺伝子研究の上で不可欠な技術と言えるが、これを使った生命体を環境に放出すること、品種改良に利用することは、宣伝されるほど正確で安全なものとはほど遠い可能性が高いことをこれまで何度も書いてきた。その「ゲノム編集」の最も最悪な形態がこの遺伝子ドライブ。これはバイオ兵器、テロの道具にも使われかねず、全世界で禁止し、拘束力のある条約を求めようという動きが始まった(1)。 “最悪の「ゲノム編集」、遺伝子ドライブのモラトリアムを!” の続きを読む
世界を変える動きは2020年、大きく進む
日本のニュースを読んでいると息苦しくなる。世界の真逆を走っているのに、まるでそれが当たり前のような情報ばかり。このまま日本がこの方向に突き進んだらどんな事態となるか、暗澹たる気分になる。でも、ひとたび、日本語圏から離れると異なる世界の動きが見えてくる。希望を感じさせる動きが始まっている。でもその動きは日本と無縁なものではない。それどころか、かつて日本で始まったものであったりする。なんということだと思う。青い鳥は我が家にいるのにいつまでも気がつかず、あるいは地上にある星は誰も覚えていない、というところか。 “世界を変える動きは2020年、大きく進む” の続きを読む