「自然の権利」を認める国が続々と

今後は「人権」という言葉を他の言葉に置き換える必要が出てくるのかもしれない。人間以外の野生の生命が持つ権利、自然の権利を認める国が増えてきた。
 2012年にボリビアが初めて自然の権利を認める法律を作って以降、ウガンダが2019年に、そして、今年3月に、チリ、エクアドル、パナマが続々と法制化した。

 ヒトが人権を持つように野生動物も権利を持つ。動物以外はどうなのかと気になるところだけれども、ヒト以外が権利を持っているというのはこれまでの常識を覆すことになりうる判断だと思うので注目したい。 “「自然の権利」を認める国が続々と” の続きを読む

漁業法改正が持つ大きな問題

 私たちの生きる上で不可欠な公共圏を民間企業の独占物にできる法改正があらゆる領域で進行した。農業関連でも種子法廃止、農業競争力強化支援法、種苗法改正、農地法…、これに加え、森林法も、水道法も、法律改正は不要とみなされれば国会審議もまったくなしにさまざまなレベルで進められている。そして、漁業法も改正された。それがどんな問題をはらんでいるのか東大の鈴木宣弘さんの論文をもとに10分間のビデオで全体像がわかる。
 そのさわりを紹介する。漁業でも日本では漁獲量が激減。その原因は大型資本による乱獲、行き過ぎた貿易自由化、大規模小売業を頂点とする流通業界の買い叩きが主因。これまで沿岸漁業者は共同で漁獲して利益は分配する伝統的な「もやい漁業」を行い、資源管理も行ってきた。そのあり方は世界の最先端であると欧米も注目する。しかし、漁業法の大改正はその沿岸漁業者を犠牲に、大型漁業産業を儲けさせるもの。大手による独占が進み、沿岸漁民は職を失ったり、かつての「蟹工船」の世界が出現することが危惧される。… “漁業法改正が持つ大きな問題” の続きを読む

在来種の野草を育てることの意味

 ミツバチも、鳥も激減している。国連関連組織もあと30年で100万種の生物が絶滅すると警告している。30年後に突然それはやってくるのではなく、毎日数多くの生物がすでに姿を消しつつある。このままでは人類にとっても生存はさらに危機的になる。
 でもこのシナリオは変えることができる。その最も有効な手段の1つが家庭菜園。庭やベランダでその地域在来の野生の草花を育てることがとてもいいという。草ならなんでもいいじゃない、チューリップの方がきれいだし、というわけにはならない。というのも多くの昆虫は特定の植物でしか生きていけない。たとえば北米を象徴するオオカバマダラという蝶は現在、絶滅の危機に瀕している。その原因は米国で大量に撒かれるモンサント(現バイエル)のラウンドアップがオオカバマダラの幼虫が食べるミルクウィード(トウワタ)を枯らせてしまうので餓死してしまうからだ。
 だけど、逆にこのトウワタをオオカバマダラが産卵する地域の家庭菜園で栽培してあげれば絶滅を防ぐことができる。だから、家庭菜園はその地域の生物多様性を守るオアシスになりえる。農薬使わない野生の草花を育てる人は彼らの守り手、ヒーローになれるということ。 “在来種の野草を育てることの意味” の続きを読む

ボリビアで母なる自然の権利法が成立

自然を人間と同様の権利を持つとする世界で初めて自然・地球の権利を認めた母なる地球法がボリビアで成立しようとしている。有害物質や放射能や遺伝子組み換えから自由である権利も明記。気候変動の厳しい現象に立ち向かう。

追記:
2012年10月15日、法律として成立。

LEY MARCO DE LA MADRE TIERRA Y DESARROLLO INTEGRAL PARA VIVIR BIEN