エクアドルは遺伝子組み換え作物を憲法で禁止している国だ。しかし、遺伝子組み換え企業のロビーはこの憲法を覆すことも躊躇しない。
エクアドル議会は今年6月に「農業生物多様性、種子、維持可能な農業の促進法」が国会で可決された。しかし、その法の名前からは考えにくいのだが、この法の条項によって、エクアドルでの遺伝子組み換え作物の実験が可能になるという。さっそく、エクアドルの農民団体、市民団体が違憲であるとして次々に訴える事態になっている。
南北アメリカ大陸は遺伝子組み換え農業が集中しているが、中米では長く、先住民族や市民が遺伝子組み換え農業の導入に抵抗を続けてきている。その成果としてエクアドルでの憲法による遺伝子組み換え禁止も生まれた。
新しくできた法律は長年先住民族や伝統的住民が育んできた地域の固有種の種子が国の遺産と宣言しているものの、その種子は戦略物資として国家機関に登録され、それは民間企業の所有物になってしまうという懸念も指摘されている。
中米はトウモロコシなどの故郷であり、その遺伝資源は世界遺産とよぶべきものであり、一部の企業による独占は大問題。闘いは続いている。
Ley de Semillas irá al Registro Oficial
SOBRE LA LEY DE SEMILLAS EN DEBATE
Reglamento de la ley de semillas permitiría privatizar la semilla nativa
Cultivos y semillas transgénicas ¿Una buena idea para Ecuador?
Tercera demanda de inconstitucionalidad en contra de Ley de Semillas
https://www.lahora.com.ec/noticia/1102084195/tercera-demanda-de-inconstitucionalidad-en-contra-de-ley-de-semillas
Ecuador – Urgente Rueda de Prensa: Sexta Demanda de Inconstitucionalidad a la Ley de Semillas
ドキュメンタリー映画『種子(たね)-みんなのもの?それとも企業の所有物?』ではエクアドルの種子を守る闘いにも触れています。 Motion Gallery:『種子(たね)-みんなのもの?それとも企業の所有物?』