スペインで農民たちが民間企業の種子を撒いたことに対して知的所有権違反であるとして、牢獄に入れられ、大金の罰金が科された。世界最大の小農民組織であるVia Campesinaはそれに抗議の声を上げる。ヨーロッパでも農民の種子の権利は制限されている。
食料・農業植物遺伝資源条約では農民の種子の権利がはっきりとうたわれている。その署名国は140カ国にもなる。EU諸国も日本も批准している。であれば、国内法でも農家の保護法を作り、種子を蒔くだけで牢屋に入れられるような横暴は防がなければならないはず。
そして、今、国連では小農民および地方に住む住民たちの権利宣言が採択に向け交渉が進んでいる。その中で人びとの種子の権利は明確に定義されている。人びとの食を支配下に置こうとする多国籍企業に食を牛耳られたくなければ、これは農家だけの問題ではなく、社会のすべての人が声を上げていかなければならないものとなるだろう。
Europa: Garantizamos los derechos colectivos de los agricultores y agricultoras a sus semillas