アフリカを狙う遺伝子組み換え企業ーケニアのケース

 遺伝子組み換え作物(GMO)の商業栽培は1996年に始まる。それ以来、毎年、耕作面積は増えてきたが、遺伝子組み換え企業のウソが次から次へとバレだして、しかも、遺伝子組み換え食品によると考えられる病気、慢性疾患に苦しむ人の数も激増し、拒否運動が世界的に拡がり、2015年にはついに耕作面積は前年度を下回った。2017年にはそれまで28カ国に及んでいた遺伝子組み換え耕作国は24に減った。世界では急激なスピードで有機農業・アグロエコロジーが拡大しつつある。 “アフリカを狙う遺伝子組み換え企業ーケニアのケース” の続きを読む

住友商事がスミフルの責任から逃げ出す

農薬の空中散布や労働者へのひどい扱いでさんざん問題視されてきた住友商事のスミフル、労働者が日本に告発に来て、記者会見をするというその同じ時間に、なんと住友商事はスミフルの株を売却するという発表を行った。なんという無責任な行動か? “住友商事がスミフルの責任から逃げ出す” の続きを読む

住友商事の子会社、スーパーCostcoが取引停止に

 スーパーのCostco、フルーツを手がけるFyffesとの取り引きの停止を発表!
 Fyffesは住友商事の完全子会社で、欧州、米国、カナダ、中南米などを中心にバナナ、パイナップル、メロン、マッシュルームを扱う青果企業。中米、特にホンジュラスでのFyffesによる農業労働者に対する人権侵害が続き、国際的に非難されてきた。今回のCostcoの対応はその非難を受けた措置。 “住友商事の子会社、スーパーCostcoが取引停止に” の続きを読む

種苗法改悪と新品種開発

 昨日5月10日に開かれた農水省第2回優良品種の持続的な利用を可能とする植物新品種の保護に関する検討会にオブザーバー参加してきた(1)。

 昨年末のTPP11発効以降、植物の新品種の保護に関する国際条約(UPOV条約)の厳格化による種苗法改悪の可能性が高まってきた。育成者の知的所有権の保護を名目に種子を民間企業に独占される動き(種苗法改悪)につながりかねないのではないか、その1つの動きとして注目せざるをえない。 “種苗法改悪と新品種開発” の続きを読む

生物多様性の激減、大量絶滅と食のあり方

 BBC: 人類のせいで「動植物100万種が絶滅危機」=国連主催会合

 生物多様性及び生態系サービスに関する政府間科学政策プラットフォームIPBESが作った1800ページに及ぶ報告書が出て、世界中で反響が大きい。BBCの見出しはそのものずばり。このままでは100万種に及ぶ動植物が絶滅危機に陥り、世界の生態系は深刻な状況に追い込まれる。人類のせいで。 “生物多様性の激減、大量絶滅と食のあり方” の続きを読む

化学肥料で人が死ぬ?

化学肥料による大気汚染のために人が命を落としているという研究が発表されている。米国では年に16,000人が命を落としているという研究が今年3月に、同じく米国で4,300人がトウモロコシ生産で使われる化学肥料が原因で命を落としているという研究が4月に発表されている(研究者はどちらも11名の共同研究、メンバーはほぼ同じ)。 “化学肥料で人が死ぬ?” の続きを読む