先月の話になるが、今後の日本列島での食の安全というよりは食の危険を考える上でとても問題ある発表を農水省が7月17日に行っている。米国で栽培が認められていない遺伝子組み換え小麦が発見されたにも関わらず、日本政府はその輸入を止めなかったのだ(1)。 “さらに危険になる小麦” の続きを読む
迫る種苗法改悪。農水省の検討会
種子法が廃止されて1年数ヶ月が経とうとしている。日本政府は種子法廃止にも飽き足らず、もう1つの種子に関する法律である種苗法の改悪に向けた作業を進めている。すでに農水省は省令によって種苗法の実質的運用を変えた。しかし、自民党はそれでは十分ではないとして、種苗法を20年ぶりに改訂する必要を昨年から指摘し始めた。それが今後出てくることがほぼ確実である。 “迫る種苗法改悪。農水省の検討会” の続きを読む
ゲノム編集報道のおかしさ
「ゲノム編集でコムギの品種改良成功 小麦粉の品質向上も」(朝日新聞)「ゲノム編集でコムギ改良 雨でも発芽せず品質保持」(徳島新聞)熱狂的な見出しが躍る。 “ゲノム編集報道のおかしさ” の続きを読む
トランプが世界を破壊するー遺伝子組み換え規制も撤廃?
トランプ米国大統領はゲノム編集の解禁に続き、従来の遺伝子組み換えの規制も撤廃するための大統領令に署名した。米国での遺伝子組み換えの規制は規制という名前に値しないものだが、それすらなくしてしまえば、いったいどうなってしまうのだろうか? 世界に与える破壊的な影響は大きい。 “トランプが世界を破壊するー遺伝子組み換え規制も撤廃?” の続きを読む
子どもから親よりも高い農薬検出
米国でとても気になる報告があがっている。米国で90%を越える家族の体内にモンサントの農薬ラウンドアップ(主成分名グリホサート)が検出されたが、家族の中でも親よりも子どもの検出された値がはるかに高いというもの(1)。 “子どもから親よりも高い農薬検出” の続きを読む
ゲノム編集の危険について
ゲノム編集によって狙ったとおりの遺伝子を破壊できたとしても、想定外のタンパク質が生成されることがあることはこれまで多くの研究者が目にしてきた(1)。この事実は研究者であれば周知のことだろう。日本でも理研の研究者が指摘している。 “ゲノム編集の危険について” の続きを読む
政府を呑み込むゲノム編集、遺伝子組み換え企業
農水省のゲノム編集に関するパブリックコメントの件、大きな勘違いをしていた。農水省の骨子は僕が考えていたよりもずっとひどいものだったということになる。 “政府を呑み込むゲノム編集、遺伝子組み換え企業” の続きを読む
アフリカを狙う遺伝子組み換え企業ーケニアのケース
遺伝子組み換え作物(GMO)の商業栽培は1996年に始まる。それ以来、毎年、耕作面積は増えてきたが、遺伝子組み換え企業のウソが次から次へとバレだして、しかも、遺伝子組み換え食品によると考えられる病気、慢性疾患に苦しむ人の数も激増し、拒否運動が世界的に拡がり、2015年にはついに耕作面積は前年度を下回った。2017年にはそれまで28カ国に及んでいた遺伝子組み換え耕作国は24に減った。世界では急激なスピードで有機農業・アグロエコロジーが拡大しつつある。 “アフリカを狙う遺伝子組み換え企業ーケニアのケース” の続きを読む