モンサントの歴史的有罪判決ーラウンドアップでガンに

 米カリフォルニア州でモンサントに対する歴史的判決。モンサントのラウンドアップによってガンになったとして訴えていたドウェイン・ジョンソンの訴えを認め、陪審はモンサントに約2億9000万ドル(約320億円)を支払うよう命じた。 “モンサントの歴史的有罪判決ーラウンドアップでガンに” の続きを読む

微生物、病害、気候変動

 最近、講演で話しをする時に微生物の話しから始めることが多い。地球に生まれたこの微生物の果たしている役割を知ることで今、起きている問題をより理解できるし、その解決策も見えてくると思うからだ。
 微生物の力を借りて、植物もわれわれも生まれてきた。その力がなければ生き長らえることもできない。「共生symbiosis」という言葉は使い古されてしまったかもしれないが、根圏細菌Rhizobacteriaと菌根菌糸Mycorrhizal hyphae、そして植物の関係を知る時、あらためて生命が互いに支え合ってこの生態系を支えているか、そのダイナミズムに心を奪われてしまわざるをえない。 “微生物、病害、気候変動” の続きを読む

農水省、自家採種原則禁止への転換について

 日本農業新聞が5月15日に農水省が自家採種を原則として禁止することを検討し、種苗法改正も視野に入れるという記事を掲載し、大きな反響を呼んだ。この問題に関して本日、参議院議員会館で農水省の担当官を招いて院内集会が開かれた。
 この問題をどう考えればいいのか、整理してみたい。 “農水省、自家採種原則禁止への転換について” の続きを読む

アグロエコロジーはLGBTI嫌悪と共存できない

 ブラジルで全国規模の大きなアグロエコロジー(生態系の力を生かす農業システムの学問・実践・運動)の大会が最初に開かれたのは2001年頃だったと思う。ブラジルにアグロエコロジーの実践が紹介されたのは1980年代末。特に2001年以降のアグロエコロジー運動の発展はめざましい。2012年にはついに大規模農業推進のブラジル政府にアグロエコロジー政策を採用させるまでに至っている。 “アグロエコロジーはLGBTI嫌悪と共存できない” の続きを読む

南アフリカの農家の種子が奪われる。参加型育種による対抗

 南アフリカ、お前もか、という感じだが、南アフリカ議会で、農民の種子を奪う法律の改悪が進んでいる。育種権法と植物改良法の2つの改訂により、農民が歴史的に持ってきた権利、種子を保存し、他の農家と交換し、販売する権利が奪われるとして、アフリカ生物多様性センター(African Centre for Biodiversity、ACB)が法改悪に反対声明を上げた。 “南アフリカの農家の種子が奪われる。参加型育種による対抗” の続きを読む

市場法改悪法案、承認に抗議

 市場法改悪案が昨日、参議院の農林水産委員会を通過した。残念ながら報道が見つからない。これまでの市場法は米騒動などに現れた人びとの大きな声があって、巨大資本による買い占めを許さない制度として成立することができた希有なもの。これが壊される。市場原理に任せてしまえば巨大資本に独占されてしまう。 “市場法改悪法案、承認に抗議” の続きを読む

ブラジル第4回アグロエコロジー全国大会

 ブラジル・ミナスジェライス州で第4回アグロエコロジー全国大会が開かれる。
http://enagroecologia.org.br/

 ブラジルで始まった第4回アグロエコロジー全国大会、テーマは「アグロエコロジーと民主主義ー農村と都市をつなぐ」。食と政治というところだろうか。家族農家、先住民族、キロンボーラ(黒人コミュニティ)などの運動を担う人たちが中心となり、さらに学者・学生たちの代表さらには政府関係者など合計2000人が集まる。規模は大きい。 “ブラジル第4回アグロエコロジー全国大会” の続きを読む