TPP11参加承認に対して、チリでの闘いが続く。
チリではすでに下院がTPP11への参加を承認しており、残るのは上院での決定になっているが、TPPに反対する市民運動は上院の3人の議員のTPPに関する投票権を利益相反ゆえに認めないことを求めている。
その一人、Ena von Baerは種子開発を担う企業を率いており、小麦の改良品種をいくつも作り、遺伝子組み換え小麦の実験も手掛けている。このTPPが承認されたらバイエル(モンサント)やこのVon Baerによる遺伝子組み換え種子や改良品種の種子によって、チリの在来種の種子が駆逐されるとして、先住民族や農民運動は反対運動を強めている。
TPPとは小農と先住民族の文化の絶滅を狙う仕組みの一部だ、TPPはわれわれの生活手段を失わせ、われわれは生態系を守り、森林を守ってきた先祖からの文化を守るために闘っているが、われわれの闘いはすべての世界を守ることを助けるものだ、と先住民族は語り、TPP11の承認の投票に反対する。
日本での種子法廃止、さらに今後、計画されている種苗法改訂とTPP11との関係に注目すべき。