アフリカでの種子を守る闘い:新たな小農のタネのシステムの提案

 アフリカの農民からタネが奪われつつある。先進国はアフリカに生産性を向上させるとして農薬・化学肥料・種子のパッケージを押しつけ、伝統的な種子を使うことに制約をかけようとしている。そして押しつけられる種子の中には遺伝子組み換えが含まれている。 “アフリカでの種子を守る闘い:新たな小農のタネのシステムの提案” の続きを読む

米国司法省、バイエルによるモンサント買収承認

 米国司法省、バイエルによるモンサント買収を承認。これで後残るのはメキシコとカナダ。承認が完了すると種子・農薬・製薬において世界で巨大なシェアを持つ寡占企業が成立することになる。
 この買収によって種子価格がさらに上昇することは確実で、米国のほとんどの農家が反対していた。 “米国司法省、バイエルによるモンサント買収承認” の続きを読む

ゲノム編集による遺伝子組み換え小麦の登場

 米国農務省(USDA)はゲノム編集による遺伝子操作をGMOとして管理する必要を否定し、従来の規制プロセス(それ自身、大いに問題があるものだが)も省略して、ゲノム編集によって遺伝子操作された小麦や大豆の栽培を認める決定を行った。
 これまで小麦の遺伝子組み換え(操作)はされてこなかった。遺伝子組み換え作物は世界的な反対の高まり、環境や健康被害の増大と共に大きな壁にぶつかりつつあり、遺伝子組み換え企業の将来にも黄色信号が灯り、大きな合併・買収で揺れ動いている。USDAの決定によって、このゲノム編集による遺伝子組み換えに一気に向かう可能性がある。 “ゲノム編集による遺伝子組み換え小麦の登場” の続きを読む

新たな植民地主義の手段としての種子

 種子の権利は世界中で狙われている。多国籍企業は綿密な戦略を立て、自由貿易協定などを使って、自分たちを利するルールを世界各国の政府に押しつけている。この地図の赤い部分は多国籍企業の知的所有権を優越させ、企業の種子の農家による自家採種を禁止したUPOV1991年条約を批准した国・地域を示したもの。 “新たな植民地主義の手段としての種子” の続きを読む