人造肉推進議連発足、進めてはいけない

国会が閉幕。戦争が続き、食料危機、気候危機、生物絶滅危機という多重危機が進行する中で、果たして国会はその抜本的な対策を立てたのだろうか? 「みどりの食料システム戦略」を打ち出した、というがもう色が薄れてしまっている印象なのは僕だけだろうか? 今、農業資材価格が沸騰している。特に慣行農業を続ける少なからぬ農家が離農も検討せざるをえない、日本の食の危機が目の前にある。果たして国会はその十分な対応を検討したのか? その一方で問題ある動きは加速する。
 13日、「細胞農業によるサステナブル社会推進議員連盟」が自民党有志によって設立された。甘利明議員や松野博一内閣官房長官が共同代表。今年中に法案や提言を作って推進するという。 “人造肉推進議連発足、進めてはいけない” の続きを読む

国会閉会前に緊急の食料政策を!

 国会の会期が終わりに近づいてきた。だけど、何を決めたのか? この世界の多重危機の同時進行の時に政治が果たす役割はとても大きい。でもそれが伝わってこない。
 このまま行けば何が起こるか? 食料高騰、収入減る一方の人びとの中で栄養不良状態が深刻化、さらには日本列島の人びとを支える農業が崩壊する大規模な離農が止まらなくなる。それにさらに深刻化する自然災害や感染症が追い打ちするかもしれない。 “国会閉会前に緊急の食料政策を!” の続きを読む

「ゲノム編集」無規制の世界化が目指すゴールとは?

 「ゲノム編集」食品を無規制に流通させていい、という方針は米国が作り出し、日本が追従したものだが、肝心の米国がずっこけてしまったので、日本の突出振りが目立つ結果となってしまっていたが、ここに来て、世界で急に「ゲノム編集」食品の規制突破の動きが本格化している。安全性が確かめられたからとかではなく、突出している国の好きにさせてはならないとばかりに遅れちゃまずい、という馬鹿な競争がその原因だ。 “「ゲノム編集」無規制の世界化が目指すゴールとは?” の続きを読む

食料危機から食のシステムの転換へ

 食料危機が待ったなしで迫っている。化学肥料の高騰が止まらない(1)。問題は価格の高騰に留まらない。お金を出しても必要な量を確保することが見込めない状態になりつつある。現在の世界の食のシステムは来年にかけて大きな危機に陥るのは避けられないだろう。
 特に日本でまず心配なのは今後、農業を続けてくれる方たちが大幅に減ってしまうのではないかということだ。ただでさえ、労は多く収入は少ない状態なのに、これに生産コストが急激に上がってしまったら、継続は不可能になってしまう。 “食料危機から食のシステムの転換へ” の続きを読む

食料自給率100%は可能:奴隷国家を抜け出すために

 あぁ、もうこの思考停止なんとかしてほしい。
“日本の食料自給率向上を「米国が絶対許さない」訳
米国にとって日本は「食料植民地」となっている”。
東洋経済:日本の食料自給率向上を「米国が絶対許さない」訳

食料植民地というのは史実としてその通りだろう。肝心なのはそれをどうするかだ。でもそれには何も触れられていない。 “食料自給率100%は可能:奴隷国家を抜け出すために” の続きを読む