ウクライナから伝えられる情報には本当に胸が潰される思いがする。大量虐殺が確実に起きることが明らかであるのであるから傍観も許されない。なぜ、このような凄惨な破壊がされるのか? “ウクライナへの戦争の本質は何なのか?” の続きを読む
「自然の権利」を認める国が続々と
今後は「人権」という言葉を他の言葉に置き換える必要が出てくるのかもしれない。人間以外の野生の生命が持つ権利、自然の権利を認める国が増えてきた。
2012年にボリビアが初めて自然の権利を認める法律を作って以降、ウガンダが2019年に、そして、今年3月に、チリ、エクアドル、パナマが続々と法制化した。
ヒトが人権を持つように野生動物も権利を持つ。動物以外はどうなのかと気になるところだけれども、ヒト以外が権利を持っているというのはこれまでの常識を覆すことになりうる判断だと思うので注目したい。 “「自然の権利」を認める国が続々と” の続きを読む
資本主義の発展が差別を強化する
今の日本の状況で顕著なのは世界と逆方向に全速力で動いているということだろう。日本は女性の地位が世界で120位、確かにこれは日本が遅れているということ以外の何者でもないのだけれども、問題は遅れているということに尽きるものではない。 “資本主義の発展が差別を強化する” の続きを読む
移住労働者の権利の確保なしには未来はない
今の日本で最も危険だと思うこと。危険なことがありすぎて困るのだけど、特に怖いと思っているのが、日本社会の差別と無関心。多くの人や生態系のつながり、共生関係があるから生きることができているのに、それを無視することができてしまうというのはどんなに危険なことか。マイノリティの差別、人権無視がいかに日本社会を蝕むか、その存在を脅かすか、想像が及ばないのだろうか? “移住労働者の権利の確保なしには未来はない” の続きを読む
アマゾン・セラード破壊に加担する菅政権
怒りを通り越して、我を失いそうになる。茂木外務大臣、南米訪問。この時期に何のための訪問なのか? 新型コロナウイルスの蔓延で死者が20万人を越しているブラジルで何を話してきたのか?
今、ブラジルの極右ボルソナロ政権によってアマゾン破壊、先住民族のジェノサイドが進んでいると国際社会が警鐘を鳴らし、それゆえEUと南米共通市場メルコスールとの自由貿易協定も止まっている。アマゾン破壊に抗議して、ノルウェーやドイツはブラジルへの政府援助を止めた(1)。 “アマゾン・セラード破壊に加担する菅政権” の続きを読む
エクアドルで史上最悪の人権侵害事件を日本人企業が引き起こす?
「エクアドルで史上最悪の人権侵害事件、それを引き起こしたのは日本企業」という南米からの告発が届く(1)。告発されているのはFurukawa Plantation C.A.という企業。古川拓殖株式会社のことを差すようだ。 “エクアドルで史上最悪の人権侵害事件を日本人企業が引き起こす?” の続きを読む
新型コロナウイルス重症化のメカニズムと危機に曝される南の人びとの命
新型コロナウイルスがなぜ怖いか、素人なりに理解につとめるわけだが、こんなところだろうか?
ウイルス侵入に感染された細胞はSOS信号、サイトカインを出す。サイトカインによって免疫細胞が活性化して、感染部に集まり、ウイルスを攻撃する。ここで多くの場合は感染が収まり、軽症で回復できる。でも、ここで収まらずに免疫の制御が失われてしまうと、サイトカインが出され続ける免疫システムの暴走状態、無限ループが発生することがある。いわゆるサイトカイン・ストーム。 “新型コロナウイルス重症化のメカニズムと危機に曝される南の人びとの命” の続きを読む
新型コロナウイルスが照らし出す日本の公共政策の貧困と差別
ウイルスには国籍も人種も性別も思想もない。等しくわたしたち一人一人を守れなければ、ウイルスは守られていない人びとを襲うだろう。そしてそこが新たな感染源となっていく。「一人も取り残さない」社会を作るというのは単に差別がない、倫理的に正しい社会というだけではなく、ウイルス感染の危険からも一番よく守られる社会でもある。 “新型コロナウイルスが照らし出す日本の公共政策の貧困と差別” の続きを読む