「ゲノム編集」種子の後代交配種は「ゲノム編集」ではない?

 「後代交配種、販売前届け出求めず−ゲノム編集作物の“子孫”」
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 厚生労働省のこの決定がどれほど日本の現在・未来を危うくするか。まず何を意味するのか、見てみよう。要するに「ゲノム編集」された作物は届け出する(義務ではない)。でもそれを親に作った品種は届け出すら不要。そして、この後者を流通させることにすれば消費者はまったく政府が公表する情報で「ゲノム編集」食品を避けることは不可能になるという仕組みである。こんなことを許したら食のあり方を決定する手段すら奪われるということになる。 “「ゲノム編集」種子の後代交配種は「ゲノム編集」ではない?” の続きを読む

スクラップされる遺伝子組み換え種子、遺伝子資源としては無価値

 モンサント(現バイエル)などが開発した多数の遺伝子組み換えトウモロコシ、コットンの品種をスクラップにすることが検討されている(1)。いわゆるBtコーン、Btコットンと言われる遺伝子組み換えで、害虫を殺すBt毒素のタンパクを作り出す遺伝子組み換えをした品種。 “スクラップされる遺伝子組み換え種子、遺伝子資源としては無価値” の続きを読む

届け出すら不要な「ゲノム編集」種苗・食品:後代交配種

 届け出すら不要とされる「ゲノム編集」食品・種苗が出てくる可能性があることをご存じだろうか?
 しかも、厚労省の担当官によれば届け出されて公表された「ゲノム編集」食品が公表された通りに世の中に出ていくことは基本的になく、流通するものは届け出の対象とならないものになると断言している(1)。 “届け出すら不要な「ゲノム編集」種苗・食品:後代交配種” の続きを読む

種苗法改正に関する農水省のQ&Aに一言

 先の通常国会ではあちこちから批判が噴き出し、審議入りできなかった種苗法改正案、農水省は国会閉会後、すぐに改正案成立のためにいくつも資料を作って、説得に動いています。
 でもその説明にウソが多い。なんでそんな合理的でない説明をするのか、そんなおかしな説明をする時はやはり真意を問う必要がある。でも残念なことにそのウソがまかり通り、マスコミでもそのまま流されてしまうので、しっかりと反論をしないとまずいと考え、農水省が作ったQ&Aを受けて、それに反論する形で文章をまとめました。

 この文章は改変自由で使っていただくことができる形で配布します。コピペして、納得いかない部分は納得の行く文章に書き換えていただいた上、ご自身のブログやSNSなどで使っていただいて結構です。

種苗法改正に関する農水省のQ&Aに一言

英国、「ゲノム編集」EU規制離脱踏みとどまる

 BrexitでEUから離脱した英国、規制の強いEUから離脱するこの機会をチャンスと捉えるのがバイオテクノロジー企業。「ゲノム編集」はEUでは遺伝子組み換えとして規制されるが、EUから離脱すればその規制をなくせる、として、規制をなくす農業法案(1)が出されて大問題になった。市民団体のキャンペーンが功を奏して、この法案は撤回された(2)。 “英国、「ゲノム編集」EU規制離脱踏みとどまる” の続きを読む