遺伝子組み換えサーモン事業、破綻

 破産寸前状態が続いてきた遺伝子組み換えサーモンを作るAquaBounty社、ついに唯一残った事業所の閉鎖し、実質的にほとんどの従業員を数週間以内に削減、CEOの辞任を発表。米国とカナダ政府、さらにはPEI州政府の支援を受けながら、消費者が望まない遺伝子組み換えサーモンの事業は続かなかった。
 米国政府がつぎ込んだ公金、そしてPEI州政府からの150万ドルは泡と消えるのだろうか?

 日本では「ゲノム編集」魚養殖をリージョナルフィッシュ社が手掛けている。世界に残る唯一の遺伝子操作魚を作る会社になった。
 しかし、同社の商品、誰が買っただろう? 安全も確認されていないのに、値段はとても高い。わざわざ買う人がいるとは到底思えない。実際、同社の採算は採れていない。それにも関わらず、同社は社員を増やし、事業を拡大している。なぜ、それができるかというと、日本政府が高額な支援を同社に行っているから。

 リージョナルフィッシュ社の運命もAquaBounty社と同じになるだろう。遺伝子を操作された魚は弱い。遺伝子組み換えサーモンの養殖場では労働者が次から次へと辞めてしまう。サーモンの死体を処理することに心折れてしまうから。味も変わってしまう。こんな魚では到底、ビジネスにはならない。

 そんなビジネスだから、見せてくれ、と市民が望んでも、あるいは政治家が望んでも、リージョナルフィッシュ社は応じようとしない。見せられないからだろう。批判する市民には高圧的な対応をすることで知られている。市民が望まないビジネスに多額の公金をつぎ込むことは、もうこれ以上、許されることではない。

 さて、農水省、経産省はリージョナルフィッシュ社への支援をどう説明するだろうか?

 AquaBounty社の次は日本のリージョナルフィッシュ社だ。

GM salmon company AquaBounty shuts down operations
https://gmwatch.org/en/106-news/latest-news/20486-gm-salmon-company-aquabounty-shuts-down-operations

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