メキシコのモンサントへの闘いの歌「メキシコよ、立ち上がれ」
これまでにメキシコがどれほどモンサントや遺伝子組み換え農業に苦しめられてきたかを簡単に振り返る。
1994年成立のNAFTAによりメキシコの伝統的主食であるトウモロコシが米国からの安いトウモロコシに圧倒され、多くのメキシコの農民が土地を失う。大量の米国からの加工食の流入によりメキシコの糖尿病は以降激増する。
1996年に米国で遺伝子組み換えトウモロコシの栽培が始まり、輸入されたメキシコで自生し、人類の遺産ともいえる原種のトウモロコシの遺伝子汚染が始まった。
2001年、イグナチオ・チャペラ医学博士はメキシコで遺伝子組み換えトウモロコシが混生しているのを発見。Nature誌にその事実を発表した彼は脅しを受け、終身地位保証も拒否され、彼の信用を不当に毀損する攻撃を受ける。
2011年 メキシコでGMOフリーゾーン宣言が相次ぐ
2011年11月 メキシコの科学者たち、遺伝子組み換えトウモロコシのメキシコでの全面禁止を求める宣言
2012年3月 メキシコ・チアパスで第2回世界有機養蜂会議で遺伝子組み換え作物のモラトリアム要求宣言
2012年5月 農民の種子の権利を奪うモンサント法案がメキシコ国会に上程したが、農民の怒りの前に廃案
2012年6月 メキシコ政府、モンサントの遺伝子組み換え大豆の耕作承認。
2012年7月 メキシコ先住民族先頭にモンサントの遺伝子組み換え大豆の栽培の差し止めを要求、裁判所がその差し止めを認める
2012年11月 モンサントの遺伝子組み換えトウモロコシ商業栽培承認をめぐり攻防激しくなる。2013年まで決定延長
2013年3月 農民団体、環境団体が遺伝子組み換えトウモロコシの禁止を求める訴訟起こす
2013年9月 メキシコ連邦裁判所、すべての遺伝子組み換えトウモロコシの耕作と流通を停止命令
2013年12月 遺伝子組み換えトウモロコシ禁止の判決を不服に訴えたモンサントとメキシコ政府の訴訟を裁判所が却下。
2014年2月 EUがメキシコからの蜂蜜に遺伝子組み換え大豆花粉の混入を理由に輸入拒否
2014年2月 モンサント、遺伝子組み換えトウモロコシ栽培の解禁の訴訟を起こす
2014年3月 メキシコ・カンペチェ州での遺伝子組み換え耕作禁止判決
2014年8月 メキシコ・ユカタン半島での遺伝子組み換え大豆栽培が禁止判決。
2015年8月 遺伝子組み換えトウモロコシ栽培禁止判決が覆される
2015年11月 遺伝子組み換えトウモロコシ栽培禁止、遺伝子組み換え大豆、ユカタン半島の2つの州での遺伝子組み換え大豆の栽培も先住民族の同意がない限り禁止の最高裁判決