細胞農業、工業的昆虫食、代替タンパク産業は不要

 国会で細胞培養肉などの細胞性食品・フードテックに関する質疑が22日に行われ、岸田首相は「世界の食料問題の解決に貢献する取り組みを後押ししていかなければならない」と語った(1)。
 
 世界の食料問題というけれども、何が問題なのかをすり替えればさらなる問題が作られる。世界は代替タンパク(プロテイン)でもちきりだ。いわく、細胞培養肉、代替肉、さらには昆虫食、遺伝子操作した魚の養殖…。
 
 なんでこんな騒ぎになっているのか?
 背景にあるのはこれまでのタンパク質ビジネスの頂点にあったファクトリーファーミング(工業的集約型大規模畜産)が限界に達して収益や今後の成長が見込めなくなった、ということ。気候変動効果ガスを大量に産出し、水や空気も汚染し、薬が効かない耐性菌の発生源となるファクトリーファーミングに世界は厳しい目を向けだした。そして、環境的にももはやそのような生産を拡大させることには限界が見えてきた。 “細胞農業、工業的昆虫食、代替タンパク産業は不要” の続きを読む

なぜ営利企業の本社が京大の中に?

 なぜ、京大生協で「ゲノム編集」マダイ・バーガー販売なのか、ということなのだけど、その裏にはかなりやばい構造がある。
 
 やばい構造とは何かというと、この「ゲノム編集」マダイを作っている企業の本社は京大の中にあるのだ。なんで国立大学の中に営利企業の本社が置けるのか、理解に苦しむのだが、その本社所在地は京都府京都市左京区吉田本町36番地1 国際科学イノベーション棟 京都大学である。
 
 そして、その「ゲノム編集」マダイやトラフグを開発したのは京大と近畿大であり、国の支援を受けている。公的な支援を受けた研究は公的に還元されるべきだが、それは民間企業にそのまま吸い取られているだけでなく、本社まで京都大にあるということになっている。これっていったい何? “なぜ営利企業の本社が京大の中に?” の続きを読む

AquaBounty社、カナダでの遺伝子組み換えサーモンから撤退!

 AquaBounty、カナダでの遺伝子組み換えサーモンの生産から撤退!(訂正:米国では継続) 先住民族を先頭に長年にわたって遺伝子組み換えサーモンと闘ってきた市民の大きな勝利(1)。さて、これで世界で遺伝子操作魚を作っているのは日本のリージョナルフィッシュ社と米国でのAquaBounty社の遺伝子組み換えサーモンだけ。日本はどうする? “AquaBounty社、カナダでの遺伝子組み換えサーモンから撤退!” の続きを読む

「ゲノム編集」食品を自治体で止めよう!

 愛媛県での2日間の学習会、参加される方の熱が高くて、さすが愛媛と感じた。今、全国で活発になった学校給食の有機化、愛媛県の今治市はその先駆者で、その立役者の方たちが主催なのだから当然なことではある。
 今治市は学校給食で遺伝子組み換え食品の使用しないことを定めた条例をすでに2006年に作っている。この遺伝子組み換え食品の中に「ゲノム編集」も含むとする、という一条項を追加してくれさえすれば、「ゲノム編集」食品も阻むことができる。 “「ゲノム編集」食品を自治体で止めよう!” の続きを読む

愛媛県がみかんや魚介類などの「ゲノム編集」を推進

 この季節、愛媛のおいしいみかんはなくてはならないものだけど、そのみかんを「ゲノム編集」する技術開発を愛媛県は進めている!(怒)
愛媛ミカン「ゲノム編集」

 「ゲノム編集」食品なんて食べたい人はまずいない。原発だって自分の町に作りたいと思った人はいなかったはず。なのに原発は多数できてしまった。それは国が補助金で原発村を作ったからだ。財政の苦しい自治体が飛びつき、いったん原発が作られると住民は分断されて反対しにくくなる。残念なことに、その新たな「原発村」の「ゲノム編集」版が作られようとしている。
 これまでにも福島県南相馬市でのゲノム編集生物工場・研究施設や京都府のフードテック・スマートバレー計画、福岡県の福岡バイオコミュニティなどの動きについて警鐘を鳴らしてきたけれども、知らないうちに愛媛県でも推進に動いている。 “愛媛県がみかんや魚介類などの「ゲノム編集」を推進” の続きを読む

フードテック推進ビジョンの行き着き先:工業型食のディストピアにノーを!

 フードテック推進ビジョンのパブコメ、締め切り時間(本日23時59分)が近づく。
食のことなんか関心ないよ、という人に一言。これは何より民主主義の問題だということ。本来、国が果たす役割を放棄し、そのツケはすべて市民に来ることになる。 “フードテック推進ビジョンの行き着き先:工業型食のディストピアにノーを!” の続きを読む

フードテック推進ビジョンを批判する:越権行為

 1月9日締め切りのフードテック推進ビジョンに関するパブリックコメント、重要なので別の角度から見てみたい。
 
 戦後日本の原則でもあった戦争をしないという国是、そして原発は新設しないという政策が国会での議論もなく、勝手に閣議決定されたのと同様に、いやそれ以上にまったく国会では何の検討もないまま、推進されようとしているのがフードテック。
 
 何が問題か、考えてほしい。
 
 「細胞培養肉はすごい、動物から幹細胞をちょっと持ってくるだけで殺さずに肉が増やせる。しかも気候変動ガスになる牛のゲップも出ないから気候危機対策にもなる」などといいことばかり宣伝文句を並べるけれども、細胞培養が人間社会を根底から覆すくらい、大きな影響を与えかねないことについては語ろうとしない。 “フードテック推進ビジョンを批判する:越権行為” の続きを読む

フードテック推進ビジョンを批判する:「ゲノム編集」・細胞培養食に未来はない

 完全に見逃していた。「ゲノム編集」や細胞培養肉などのフードテックを推進する政策に関するパブリックコメント。締切がなんと1月9日(今度の月曜日)。一言で冗談じゃない、という内容なのだけど、期間の限られた時間の中でなんとか一人でも多くの人がコメントを寄せていただきたい。問題点について書き出すと切りが無いのだが、まずは基本的な考え方についてまとめてみたい。 “フードテック推進ビジョンを批判する:「ゲノム編集」・細胞培養食に未来はない” の続きを読む