愛媛県がみかんや魚介類などの「ゲノム編集」を推進

 この季節、愛媛のおいしいみかんはなくてはならないものだけど、そのみかんを「ゲノム編集」する技術開発を愛媛県は進めている!(怒)
愛媛ミカン「ゲノム編集」

 「ゲノム編集」食品なんて食べたい人はまずいない。原発だって自分の町に作りたいと思った人はいなかったはず。なのに原発は多数できてしまった。それは国が補助金で原発村を作ったからだ。財政の苦しい自治体が飛びつき、いったん原発が作られると住民は分断されて反対しにくくなる。残念なことに、その新たな「原発村」の「ゲノム編集」版が作られようとしている。
 これまでにも福島県南相馬市でのゲノム編集生物工場・研究施設や京都府のフードテック・スマートバレー計画、福岡県の福岡バイオコミュニティなどの動きについて警鐘を鳴らしてきたけれども、知らないうちに愛媛県でも推進に動いている。
 
 みかんだけではない。「交雑・ゲノム編集を用いたハイブリッドハタ等の作出による養殖魚種の多様化に取り組」むとして「ゲノム編集やバイテク操作など最先端技術を駆使した魚類やアコヤガイの新品種や優良系統の作出」のための研究を進めているという(1)。
 
 愛媛県の知人に聞いても、誰一人知らない。それもそのはず。愛媛県はパブリックコメントすらやった形跡が見つからないのだ。一方で、有機農業推進計画や環境保全型農業推進基本方針に関するパブリックコメントには「ゲノム編集」作物は受け入れられないという意見が毎回寄せられている(2)し、日本だけでなく世界でも「ゲノム編集」食品の拒否は過半数に及んでいる。その反対の多い技術を県民の反対の意志を無視して推進している県の行動は県民に対する背信行為としか言いようがない。
 
 県民にも周知させずに作る「ゲノム編集」みかん、愛媛県は売る時もこっそり売るのか? もしそうなのであれば愛媛県のみかん生産者には大打撃になってしまいかねない。住民の生活を守るべき地方自治体として由々しき逸脱行為だろう。
 
 ほんの一握りの企業によるロビー活動で、税金がこのようなことに使われ、そしてそのツケは私たち市民が負うというのは本当にゴメンである。愛媛県のみかんや瀬戸内のおいしい魚を守るためにも、県のこの事業は即刻中止を求めたい。
 
 あなたの住む地方でもこんなことが進んでいないか、調べてみる必要がありそうだ。新たな「原発村」の建設を許さないよう、まずご自身の地域を調べてみませんか?
 
 なぜ、「ゲノム編集」食品ではダメなのか、愛媛県の計画はなぜ問題か、2月4日のゆうき生協、コープ自然派しこくえひめセンター主催の学習会、オンライン参加もありますので、ぜひご参加ください(どなたでもご参加いただけます)。

イベントページ
https://www.facebook.com/events/527332119375522/
日時:2月4日午前10時から12時
参加費:500円

申し込み方法

katsudou.ehime09@shizenha.co.jp (@はSPAM対策で全角にしています。コピペの場合は半角の@にしてください)
宛のメールで、下記の項目を記入して送ってください。

①イベントID 09223467
②お名前
③コープ自然派組合員の場合は組合員ID(生協の組合員でない方もご参加いただけます。その場合は空欄で結構です)
④参加者全員のお名前と年齢
⑤日中連絡が可能な電話番号
⑥メールアドレス
⑦希望の参加方法(会場もしくはZoom)
 
—————–
(1) 愛媛県農林水産試験研究推進計画
https://www.pref.ehime.jp/h35118/1707/siteas/documents/suisinkeikaku_r4_3.pdf

添付の図は
https://www.pref.ehime.jp/h35120/kajyunanyo/report/documents/211028ikusyu.pdf にさらに情報があります(6ページ以降)

(2) 愛媛県有機農業推進計画(案)に寄せられた意見
https://www.pref.ehime.jp/comment/030119_nousanengei2/documents/yuuki_kekka.pdf
愛媛県環境保全型農業推進基本方針(案)に寄せられた意見等
https://www.pref.ehime.jp/comment/030119_nousanengei/documents/kankyou_kekka.pdf
など

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