グリホサートをめぐる攻防

 米国環境保護局(EPA)は4月30日にグリホサートを安全とする提言を発表。つまりEPAはモンサント・バイエルの影響下にいまだあることが示された。しかし、グリホサートによって生態系に与える影響について言及され、規制案が示されることになった(1)。

 EPAに先立ち、EUの食品安全基準を審査する欧州食品安全機関(EFSA)はグリホサートの発ガン性を否定する調査報告書を提出したが、この文書はその肝心の「安全性」の判断についてのところのほとんどがモンサントが作った文書のコピペ(丸っきりの丸写し)であったことが曝露され、その根拠が揺らいだ。フランス、ドイツ、イタリア、オーストリア各国政府はこれを相手にせず、グリホサートを禁止する方向で舵を切った。 “グリホサートをめぐる攻防” の続きを読む

アルゼンチンでのモンサント法案との闘い

植物は土壌微生物との共生関係を作り出し、自身が成長するだけでなく、多様な生命の生きられる環境を作り出す。しかし、第2次世界大戦で莫大な量が作られた爆弾の原料である窒素化合物が戦後、化学肥料として世界の農地にばらまかれていく。その延長線上に遺伝子組み換え農業が出てくる。そして、遺伝子組み換え企業は世界の種子市場の独占をめざし、今やわずか4社が世界の種子市場の7割を独占するに至る。 “アルゼンチンでのモンサント法案との闘い” の続きを読む

モンサントの歴史的有罪判決ーラウンドアップでガンに

 米カリフォルニア州でモンサントに対する歴史的判決。モンサントのラウンドアップによってガンになったとして訴えていたドウェイン・ジョンソンの訴えを認め、陪審はモンサントに約2億9000万ドル(約320億円)を支払うよう命じた。 “モンサントの歴史的有罪判決ーラウンドアップでガンに” の続きを読む