みどりの食料システム戦略:公共政策の貧困

 期限が間近(12日)に迫った「みどりの食料システム戦略」の中間とりまとめのパブリックコメント。今後に大きな影響を与えることなので、しっかりと意見を表明する必要を感じる。コメントで書くことはまた別途、まとめるつもりだけれども、いくつかその前提となることを書いておきたい。 “みどりの食料システム戦略:公共政策の貧困” の続きを読む

RCEPの問題点

 本日午前の衆議院外務委員会でRCEP協定(地域的包括的経済連携協定)の審議。RCEPについてはほとんど書いてこられなかったが、これまた大問題。RCEPはTPPを超える世界最大の自由貿易圏を作る。最大の犠牲となるのは食や生態系、マイノリティの権利。 “RCEPの問題点” の続きを読む

移住労働者の権利の確保なしには未来はない

 今の日本で最も危険だと思うこと。危険なことがありすぎて困るのだけど、特に怖いと思っているのが、日本社会の差別と無関心。多くの人や生態系のつながり、共生関係があるから生きることができているのに、それを無視することができてしまうというのはどんなに危険なことか。マイノリティの差別、人権無視がいかに日本社会を蝕むか、その存在を脅かすか、想像が及ばないのだろうか? “移住労働者の権利の確保なしには未来はない” の続きを読む

「みどりの食料システム戦略」パブリックコメント後編

 2050年までに有機農業を25%に拡大する目標を設定した「みどりの食料システム戦略」の中間取りまとめに関するパブリックコメントの締め切り4月12日が1週間後に迫る(1)。これは今後の日本の社会に大きな影響を与える可能性が大なので、先日に前編を書いた(2)が、その続きを考えてみたい。 “「みどりの食料システム戦略」パブリックコメント後編” の続きを読む

改正種苗法の影響? 原種価格の急激な値上げ(栃木県)

 4月1日から改正種苗法の一部が施行となった。これまで地方自治体が担ってきた種苗事業を民間企業に移行させる動きが止まらない。予算が後退し、一部の種子価格が上がり、農家の負担が増やされる。米価は暴落する中、地域の農業の存続がより危機的になる。対抗策を早急に打ち出す必要がある。 “改正種苗法の影響? 原種価格の急激な値上げ(栃木県)” の続きを読む

「ゲノム編集」トウモロコシ、新味のない新品種

 「ゲノム編集」の動きが慌ただしい。
 モンサント(現バイエル)と並ぶ米国の遺伝子組み換え企業ダウ・ケミカルとデュポンが合併してできたコルテバは「ゲノム編集」されたワキシーコーンを開発、リスク評価も規制もない生産を米国、カナダ、アルゼンチン、ブラジル、チリ各国政府が受け入れてしまった。 “「ゲノム編集」トウモロコシ、新味のない新品種” の続きを読む