米国カリフォルニア州メンドシーノ郡は「ゲノム編集」禁止!

 続々と「ゲノム編集」によってもたらされる可能性がある問題が報告される中、米国政府はすでに一昨年、解禁。政府が止められない以上、最後の命を守る防波堤は地方自治体。
 メンドシーノ郡は2004年に遺伝子組み換え栽培禁止の条例を作ったが、その効力が切れる2月24日を前に、この禁止の範囲を従来の遺伝子組み換えだけでなく、「ゲノム編集」にまで拡げることを決定。
 違反の場合は違反者を処罰し、その作物は破壊される。この条例は全会一致で採択! “米国カリフォルニア州メンドシーノ郡は「ゲノム編集」禁止!” の続きを読む

最悪の「ゲノム編集」、遺伝子ドライブのモラトリアムを!

 30年後に地球の100万種の生物が絶滅することが懸念されているが、それを止めるどころか早めてしまう可能性がある。生物を絶滅する技術が完成しているからだ。それを遺伝子ドライブという。
 「ゲノム編集」は現在の遺伝子研究の上で不可欠な技術と言えるが、これを使った生命体を環境に放出すること、品種改良に利用することは、宣伝されるほど正確で安全なものとはほど遠い可能性が高いことをこれまで何度も書いてきた。その「ゲノム編集」の最も最悪な形態がこの遺伝子ドライブ。これはバイオ兵器、テロの道具にも使われかねず、全世界で禁止し、拘束力のある条約を求めようという動きが始まった(1)。 “最悪の「ゲノム編集」、遺伝子ドライブのモラトリアムを!” の続きを読む

京都市アグロエコロジー宣言

 京都市の市政に実現すべき課題を市民グループが協議して提案する活動を行っている。その1つの議論の場に出させていただき、その討論会での議論で、京都市の学校給食をオーガニックにすることをめざそう、と京都市長選への出馬を予定している福山和人さんが発言し、ご自身のマニフェストにも組み込んだ。そしてそれが1つのチラシとなった。
 「京都市アグロエコロジー宣言」。

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世界を変える動きは2020年、大きく進む

 日本のニュースを読んでいると息苦しくなる。世界の真逆を走っているのに、まるでそれが当たり前のような情報ばかり。このまま日本がこの方向に突き進んだらどんな事態となるか、暗澹たる気分になる。でも、ひとたび、日本語圏から離れると異なる世界の動きが見えてくる。希望を感じさせる動きが始まっている。でもその動きは日本と無縁なものではない。それどころか、かつて日本で始まったものであったりする。なんということだと思う。青い鳥は我が家にいるのにいつまでも気がつかず、あるいは地上にある星は誰も覚えていない、というところか。 “世界を変える動きは2020年、大きく進む” の続きを読む

「ゲノム編集」、やがて届け出すら不要になる?

 12月24日に農水省で家畜の飼料に関する分科会が開かれていて、遺伝子組み換えジャガイモの家畜への飼料としての利用、EUではかなり前に禁止されているフィプロニルの規制緩和、さらには「ゲノム編集」飼料の後代交配種の取り扱いなどについて検討されていた(1)。 “「ゲノム編集」、やがて届け出すら不要になる?” の続きを読む

米国政府が支えるモンサント(バイエル)

 モンサント(バイエル)のラウンドアップに対する裁判がカナダやオーストラリアでも起こされ、さらにはトーゴーが禁止を決定するなど、ラウンドアップに対する世界の目はさらに厳しくなるばかりだが、米国政府は一貫してモンサントの渉外部として世界に干渉をし続けている。 “米国政府が支えるモンサント(バイエル)” の続きを読む

ゴールデンライスとGMササゲ、新たな植民地主義

 12月10日、フィリピン農業省植物産業局が遺伝子組み換え稲であるゴールデンライスを食品、飼料、加工用に承認した(1)。このゴールデンライスについてはもう何度も書いてきたので、詳しくは書かないけれども、表向きは「発展途上国でのビタミンA不足を補うために遺伝子組み換えした」というもの。しかし、その内実はおよそお粗末なもので、ビタミンAの前駆体のβカロテンがわずかに含まれるものの、精米の過程でほとんど失われてしまう。 “ゴールデンライスとGMササゲ、新たな植民地主義” の続きを読む